11日、都内で、映画『星守る犬』の公開初日舞台挨拶が行われた。舞台挨拶には、出演者の西田敏行(63)、玉山鉄二(31)、川島海荷(17)らが舞台挨拶に登場した。同作は東京の町工場に勤める中年男性が、リストラに遭い、愛犬と北に向かって旅する姿を描いた内容となっている。撮影は東日本大震災で被害の大きかった福島県いわき市、宮城県東松島市でも行われた。震災から3カ月。西田は福島県郡山市出身でもあり、「撮影に協力していただいた東北3県の皆さまに、お礼とお見舞いを申し上げます」と挨拶をし、「泣いた?お客さんの顔を見て感動して頂けたと分かります。この映画は、僕の宝物です」と観客に語りかけた。玉山は「感情がなだらかな抑揚のない役だったのですが、余白を大事にするよう心掛けました」と役作りに関して語った。また、この日サプライズゲストとして、劇中で二人を励ます『応援歌』として流れた『三百六十五歩のマーチ』を歌う水前寺清子(65)が登場した。西田は「知らなかった…。感動しちゃいました」と涙を流すと、水前寺は「拝見いたしまして、感動いたしました」と西田に花束を渡した。(撮影:河崎文雄)