10月23日、東京国際映画祭で、映画祭特別招待作品『指輪をはめたい』の舞台挨拶が行われた。舞台挨拶には俳優の山田孝之(28)、岩田ユキ監督(39)と登場した。
本作は、山田が演じる記憶喪失の男が、3人の花嫁候補にスケート教室の少女を加えた4人の女性の間で揺れ動く、30歳を目前にした独身男子の一風変わった恋愛映画となっている。会場に男性客も多く来場したことにうれしそうな山田は「女性の方が多く来るんじゃないかと思ったけど、男性客も多く来てくれてうれしいです。僕が台本を見て面白いと思ったみたいに男性の方にも楽しめる作品になっていると思います」と嬉しそうに作品をPRした。
撮影の間ずっと頭に巻いていた包帯については、「最悪でした」と苦労を語った。
「時代劇のかつらと同じで、かゆいし、1か月間ずっと使っていると、痛くなります」振り返っていた。山田について岩田監督は「山田さんにしか伝わらないこともあって。私は輝彦として脚本を書いていて、山田さんは、その輝彦になりきって、輝彦のことを一番考えている。一番考えている人にしか伝わらないこともあって、それが伝わった瞬間はうれしかったですね」と語った。
(撮影:河崎文雄)