「逮捕された彼女の写真を見たとき、目を疑いました。やせ細って髪もボサボサ。私が知っている浜風愛さんと同一人物とは思えませんでした」
そう語るのは、宝塚歌劇団に在籍していた40代の元女優。7月3日、天海祐希(44)の宝塚歌劇団時代の同期だった金林真貴容疑者(44)が恐喝未遂容疑、いわゆる”美人局”の疑いで逮捕された。
「警視庁滝野川署によると、金林容疑者は、指定暴力団住吉会系組員・煙山祥裕容疑者(55)と共謀して、妊娠を装って現金(10万円)を脅し取ろうとしたというのです。被害男性は、彼女が昨年11月に、出会い系サイトで知り合った55歳のタクシー運転手でした。運転手は”それ以来、援助交際が目的で何回か会った。1回あたり数万円を渡していた”と、証言しているそうです」(社会部記者)
40倍という超難関を見事に突破し宝塚音楽学校に合格。初等科から聖心女子学院に通っていた彼女のお嬢様ぶりは、同期のなかでも際立っていたという。しかし、宝塚の生活は甘くなかった。金林容疑者は、42番中40番と、成績は振るわなかったという。
「彼女はレッスンに熱心なほうではありませんでした。天海さんや姿月あさと(42)さんたちと比べてしまい、”自分は宝塚に向いていない”と思っていたのかもしれません」(前出・元タカラジェンヌ)
金林容疑者は’87に雪組の娘役として舞台に立ったが、’90年には退団。その後もタレント活動はしていたが、花開くことはなかった。スターへの道には恵まれなかった彼女だが、後輩から慕われるタイプだったようだ。
「宝塚でスターになるのは、いい意味でも悪い意味でも、一般人とはかけ離れた感性を持った人たちです。正直、姿月さんなどは怖くて、挨拶をするのもためらわれるくらいでした(笑)。でも、金林さんは良識があって、珍しく後輩の面倒見もいい人でした。しかし、宝塚では”いい人、普通の人”ほど早く”脱落”してしまうんです」(同)
堕ちた元お嬢様タカラジェンヌ、その半生は挫折続きだった――。