「生まれてから48年間の人生で、いちばん感動したのは、天皇陛下とお会いしたこと。
パワーというか、“恵み”をいただきました。天皇陛下は神様ダヨ!」

 そう言って目を大きく見開いたのは、駐日ベナン大使に就任した元タレントのゾマホン(48)。西アフリカのベナン共和国出身のゾマホンは29歳のときに日本に私費留学。『ここがヘンだよ日本人』(TBS系)に出演し、たけし軍団の一員に。祖国に『たけし日本語学校』を建設、日本との架け橋になった功績が認められ、今回、駐日大使に抜擢されたのだ。

 大使就任後、メディアに出るのは本誌が初。慣例で皇居に馬車で迎えられ8月2日、宮中正殿松の間で行われた信任状捧呈式で天皇陛下と対面。陛下との謁見はたけしにも報告。「もちろん喜んでくれた。『大使になったんだから真面目にやれよ。俺に恥をかかせるような真似はするなよ』って。たけしさんがベネチア映画祭から帰ったら、お祝いしてくれる約束です」

 9月5日、皇居での“お茶会”には、正式に同伴した女性がいた。実はゾマホンは密かに入籍していたのだ。「両陛下とは奥さんと一緒にお会いしました。奥さんとは今年の1月7日に入籍した。相手はベナン人で今30歳。ベナンの『たけし日本語学校』の元生徒。初めて出会ったのは彼女が留学のために来日した04年。いったん帰国後、再来日して、今は東大大学院で数学を専攻しているヨ」

 新婚8ヵ月のゾマホン。18歳も年下の奥さんがかわいくて仕方がない様子だ。夫人の容姿を聞いてみると、「デカイよ!」とひと言。「身長は160センチくらいだけど、森久美子と変わらない(笑)。私の田舎ではふくよかな女性がモテる。デカイ人は食べ物に不自由がなくて幸せの象徴なの!」

 さっきまでの饒舌ぶりが、奥さんの話となると急にしどろもどろ。照れくさいのか、何度も話をはぐらかした。「結婚した理由は手料理が上手だったからだヨ。ベナン料理を作ってもらってる。ホウレンソウや魚のソースを使った料理。おいしいヨ。今度食べにおいでヨ」

 プロポーズの言葉は?「私は『頑張ります』と言った。奥さんは『はい』って。いちいち口に出さなくてもお互いに愛があればいいの!」

 かつて「婚前交渉はあり得ない。婚前交渉をしていた女性とは絶対に結婚しない」と公言していたゾマホン。誓いは貫かれたのか――。「守っていたよ。相手も同じ。奥さんも彼氏いなかった。私が初めてだったヨ」

 ポツリとそう言うと、顔を赤く染めた。「私は身寄りのない子ども9人を養子にした。その我が子たちはベナンにいる。奥さんとの間にはまだ予定はないネ。計画中だヨ。10人は欲しい。だから頑張らないと」

 最後に、“ゾホマン節”でこんな夢を明かした。「19年間日本に住んでるけど、私は将来ベナンに帰らなければいけない。私のアイデンティティはベナンにある。帰って、ベナンの発展に役立ちたいネ。来年、横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD)も一生懸命、頑張ります! それに日本の総理大臣にもなりたいネ(笑)」

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