26日、日馬富士(28=伊勢ケ浜)が、日本相撲協会の九州場所番付編成会議と理事会で正式に第70代横綱となった。

2007年夏場所後に昇進した白鵬以来、5年4カ月ぶりに70人目の横綱が正式に誕生した。日馬富士は大関通過に22場所を要し、昭和以降では4番目に遅い昇進。九州場所では15場所続いた白鵬の一人横綱が解消された。

午前9時24分、横綱昇進決定を伝えられた。日馬富士は、緊張した顔で「謹んでお受け致します」。少しの間が空いた後「横綱を自覚して、全身全霊で相撲道に精進します。本日は誠にありがとうございました」と口上を述べた。

約4年前、大関昇進時の「全身全霊」を今回も用い、新たに「自覚」という言葉を使った。「おかみさんに相談して、自分らしい言葉を選んだ。すべてを自覚して、一生懸命頑張る。そのままです」と語った。口上は、「緊張してかんだ」と、やや早い口調で述べ、それだけに、自己採点は「45点だね…」と苦笑いだった。目標とする過去の横綱を聞かれると「私は私。自分らしくいきたい」と答えた。伊勢ケ浜親方も「今まで通り、自分の良いところをしっかり引き出して頑張っていけばいい」と新横綱の背中を押した。(撮影:小山伸正)

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