「好江さんと結婚するにあたって、勘三郎さんはお偉方から『1日7回愛してると言え』と言われたそうです。7回とまではいきませんが、日に一度は『愛してる』と勘三郎さんは言っていましたね」(勘三郎夫妻の知人)

12月5日に亡くなった中村勘三郎さん(本名・波野哲明=享年57)。1980年の結婚以来献身的に夫を支えてきたのが妻・好江さん(53)だ。だが、勘三郎さんは結婚後も梨園きっての“恋多き男”だった。結婚後も吉沢京子(58)、樋口可南子(53)、牧瀬里穂(40)など、浮き名を流した相手は数知れず。1994年には宮沢りえ(39)との不倫疑惑も報じられている。その渦中、好江さんは本誌の直撃取材に応じていた。

「『浮気はダメ、浮体(体だけの関係)ならいい』。この言葉は直接主人から聞いたんですが、そのとき(私が)『それは素晴らしい』って言ったら、彼は驚いていました。まぁ役者の女房ですから、これぐらいは許してあげましょうというつもりで言いました」

それでも“夫婦円満”の秘訣を聞くと、笑いながらこう説明してくれた。

「私、彼とケンカしても謝らないんです。一気に発散させるタイプですね。だって、殴りますもの。飛び蹴りもやったこともあります(笑)。ただ、彼は体を張って仕事をしているでしょう?だから、朝だけはケンカしません。たとえ夜中じゅうケンカしていても、朝は笑って送り出します」

32年間、波風を乗り越えながら連れ添い合ったかけがえのない夫婦。今年6月に勘三郎さんが食道がんであることが判明した後も、好江さんは気丈に夫を支え続けた。手術から1カ月、重い肺炎を患い、勘三郎さんはついに自力での呼吸ができなくなってしまった。

「それでもセカンドオピニオンのため、好江さんは医師を探して奔走していました。お父さんを昨年亡くしたばかりだったこともあり、実母を頼ることもなかったそうです」(前出・勘三郎夫妻の知人)

勘三郎さんの親友・大喜多勝義さんはこう語る。

「僕にも連絡はなかったんですけど、誰に聞いてもまったくなかったというんです。闘病の期間、2人は必死やったと思います。夫婦2人きりで過ごせたかけがえのない時間のなかで、最後まで夫婦で頑張ったんだと思います」

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