16日に投開票が行われた衆議院選挙。自民党候補者を応援するべく全国を回っていた夫・安倍晋三自民党総裁(58)に代わり、昭恵夫人(50)は地元・山口を駆けずり回って支持を訴えていた。
「総理大臣になるからには、選挙では完全勝利しなければ話にならない。しかし今回、安倍総裁は一度も選挙区に入ることができませんでした。昭恵夫人にとって、最初から最後まで夫抜きで闘うのは初めてでした」(政治部記者)
選挙終盤の14日、昭恵夫人の個人演説会には300人を超す聴衆が詰めかけた。そこで彼女は、5年前に潰瘍性大腸炎のため辞任した夫についてこう訴えた。
「前回、夫が総理だったころ、私はずっと傍で見ていました。本当に大変で、複雑な思いでした。もしまた総理になったら茨の道が待っている。それは夫も重々承知だと思います。それでも、このままでは(日本が)ダメという思いが強かったのだと思います」
力強い演説に、割れんばかりの拍手が轟いた。前出の地元紙記者はこう明かす。
「彼女は1年間のファーストレディとしての経験で『自分の中身は何もない』と痛感したそうです。他国のファーストレディは皆、何かを持っていたことにショックを受けた彼女は、その後、彼女は大学に入り直し、無農薬での農作物づくり、居酒屋のオープン、ミャンマー支援など、いろんな経験を積みました。彼女は『今度こそ他国のファーストレディたちと堂々と渡り合いたい』と雪辱戦に燃えているのと思います」