「大人っぽくなりましたか? 私、色気とかのない人類だと思っているんで、うれしいです。20歳になったら大人扱いされると思っていたけど、実際は『まだ幼いね』と言われるし。誕生日祝いに家族で飲んだシャンパンも、ぜんぜんおいしくなかったし。想像していた20歳とは、だいぶ違いますねぇ」
昨年、20歳を迎えた剛力彩芽。大ブレイクした昨年から、寝る間もない忙しさが続く。この日も早朝から分刻みのスケジュールにもかかわらず、疲れた様子ひとつ見せず、心から楽しそうに話してくれた。
「疲れたって言葉は、なるべく使わないようにしているんです。小さいころ、ダンスのレッスン後に『疲れた~』と言ったら、母に『好きなことしてきて、それはおかしいよ』と言われてから。疲れたの代わりに『楽しかった』と言いたいですね。どうしても疲れたときは『いい汗かいた!』とか(笑)。あとは毎晩、その日の出来事を全部母に話して、スッキリしています。どんなに遅くなっても、母は彼女の帰りを起きて待っていてくれるんですよ」
今年のスタートは、月9初主演となるドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』。笑顔を封印し、彼女自身とは正反対の役柄への挑戦となるが、それも「怖いけど、楽しみ」と笑う。帰りぎわ、肩にかけた大きなバッグから、たくさんのぬいぐるみが顔を覗かせているのが見えた。それは、いったい何?
「いつも持ち歩いているコたちです。かわいいでしょ? 癒される~。変なコって言われますけど、ぜんぜん気にしないの(笑)」