5月14日、都内で映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』の試写会が行われ、ゲストとして内田裕也(73)が登場しトークショーを行った。同作はニューヨークを拠点にストリートスナップを撮り続けている伝説的なカメラマン、ビル・カニンガムを追ったドキュメンタリーとなっている。
内田自身もニューヨークで長年生活していたこともあり、より感動したそうで「夜中にこの作品を観させて頂きましたが、興奮して眠れませんでした。加納典明なんかとハドソン川を泳いだことを思い出します。またニューヨークに行きたいですね」と感想を話した。
また、この日の試写会に学生も多く招待されたこともあり、若者に対してのメッセージを求められると、「ロックンロールは一発当てたら大富豪みたいなイメージがありますが、実際は矢沢(永吉)と布袋(寅泰)だけ。やめといたほうがいいんじゃねえかな」と話し笑いを誘った。
さらに内田節は続き「フォークソングってのは、手っ取り早い金儲けなんだよな。この間も南こうせつのイベントに安倍晋三首相が来たみたいだけど、『あの素晴らしい愛をもう一度』なんて言う前に反省しろよな」と絶口調だった。
最後には「本当に素晴らしい映画です」としながらも、「本当はおすぎが来る予定だったらしいんですけど、おすぎの代役としてきました」と意外なカミングアウトをし、最後まで内田らしく会場を沸かせていた。
(撮影/中原希実子)