大河ドラマ『八重の桜』のクランクアップを涙で迎えた主演の綾瀬はるか(28)。その3日後の10月3日、東京・新宿のホテルで、盛大な打ち上げが行われた。夕方6時半の開始を前に、6時を回ったころから、出演者が会場に姿を見せ始めた。
綾瀬は、木戸孝允役の及川光博(43)とともに会場に現れた。反町隆史(40)に声をかけた綾瀬は、オーバーアクションで「おっ!」と驚く彼に、「そんなにビックリしないでくださいよ!」と上機嫌。
「綾瀬さんは主役なのに、共演者やスタッフの間をくまなく回って、お酒をついでいましたね。そんな健気さが余計に人目を引いていました。ビンゴゲームなど、定番の出し物でも、みんなとても盛り上がっていましたね」(スタッフ)
この日、華やぐ会場に似つかわしくない雰囲気を背負った男優がいた。会津藩主・松平容保役の綾野剛(31)だ。
「綾野さんは、女性スタッフと一緒に会場入りしたときから、“不機嫌オーラ”をまとっていました」(ドラマ関係者)
そんな“暗黒オーラ”を感じたのか、綾野に近づく者も少なく、綾野は1人で酒を飲む時間が多かったそう。綾野と対照的に、綾瀬は1次会で帰るという秋吉久美子(59)にE.T.の真似をして人差し指を出し、「また共演してくださいね」と明るくおどけていた。
2次会が終わり、3次会のカラオケボックスに移ったのは、日付も変わった深夜0時半過ぎ。
「綾瀬さんは、シャイでいつもは歌わないというカラオケも、この日は披露しました。一方の綾野さんは、この3次会では相当に酔っ払っていて、トイレに立つ際も足元がおぼつかない様子でした」(ドラマ関係者)
マネージャーに促され、綾野が一足先に店を出たのは午前3時すぎ。だが、ここで信じられない光景が繰り広げられた。終始、不機嫌だった綾野は、店を出るなり、マネージャーの手を振りほどくと、渾身の力で、道端のフラワーポット(花壇)にキック!「ボコッ!」という大きな音が、深夜の渋谷の街に響き渡った。通りの向かい側の歩行者が、何ごとかとこちらをうかがうほどだった。
その後、綾瀬は残ったスタッフたちと4次会までお付き合い。打ち上げ開始から12時間が過ぎた朝7時前、店から出てきたところをスタッフに囲まれた綾瀬は花束を贈られ、ようやく帰路についた。ひとりひとりと握手を交わしたその笑顔は、満足に輝いていたーー。