「浅香さんの隠し子の父の名前はもちろん言えません。彼女も明かすつもりはないでしょう。男と女の約束がありましたから……」
本誌記者の質問に浅香光代(85)の知人はこう答えた。浅香は『婦人公論』(2月7日号)で“2人の息子は政治家の隠し子”と告白した。父は自民党の重鎮となるS氏で、2人の息子が彼の名を知ったのは2年ほど前のことだと、彼女は語っている。
《ひょんなことから次男が、父がただ者ではないらしいと気づいたから。ある日電話がかかってきて、「先生、怒らないでください。父親は誰なのか教えてくれませんか」と。もう隠し通せないと観念して、「立派な政治家だった」とすべてを話したんですよ》
浅香は2人の息子には自宅でも「お母さん」とは呼ばせず、「先生と呼びなさい」としつけたという。住む場所も浅香が住む豪邸とは別の小さな家で、兄弟2人だけの“隠し子”として育てたのだ。
S氏との出会いは浅香が20代のころだったという。本誌取材によれば、彼女と交際していたS氏は、自民党の幹事長を務め、大派閥のボスとしても活躍した人物。Sがつく姓ではない。
「あの方は読書家で、田中角栄元首相の小唄に合わせ、三味線も披露する趣味人でした」(永田町関係者)
前出の浅香の知人によると、長男は61歳で保険関係の会社を経営し、年子の次男は60歳で芸能関係の仕事をしているという。なぜ浅香は今になって“政治家の父”について話したのだろうか。
「浅香さんも、もう85歳じゃないですか。いつ死んでもおかしくない年でしょ?だから、いまのうちに彼らに懺悔したいという気持ちもあったんだと思います。息子たちに“悪かったな”という言葉を口には出せず、雑誌の取材を受けるという形で、彼らに思いを伝えたかったのでしょう」(前出・浅香の知人)
14歳で劇団の座長となって71年。子育てより、芝居に人生を捧げてきた。母子の名乗りをきちんとあげられなかった息子たちへの詫び状として、浅香の懺悔の告白文は『瞼の息子』と題されていたーー。