「世界遺産であるキリマンジャロのふもとの、国立公園へ行ったことがあるんです。彼女と別れて傷心のときに。仕事だったんですけど、すごく癒されました」

 そう話すのは、NHK連続テレビ小説『花子とアン』出演でブレイク中の鈴木亮平(31)。近ごろ、街では「村岡印刷さん」と声をかけられるそう。その一方で、筋肉美を披露する作品が多く、肉体派なのかと思いきや、本人は英語がペラペラの知性派だ。興味をもつと、とことん追究する性格で、世界遺産検定1級の資格を取得。

 そんな彼の、行ってみたい世界遺産とは?

【イグアスの滝】ブラジル・アルゼンチン
「世界のほかの滝とは圧倒的に違うスケールの大きさですね。ビクトリア、ナイアガラと並ぶ『世界三大瀑布』で、世界でもっとも水量が多い滝なんです。アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領の奥さんがイグアスを見て、『ああ、なんてかわいそうな私のナイアガラ』と言ったというエピソードも好きなんです」

【サナア旧市街】イエメン
「アラビアンナイトの世界がそのまま残っている、世界でいちばん古い都市なんですよ。漆喰の白と、レンガの色細かい装飾がキレイで。僕、イスラムの美術って大好きなんです。夕暮れどきに歩きたいですね」

【セレンゲティ国立公園】タンザニア
「ヌーの大移動、そして肉食動物の狩りが見られる国立公園って……。なにより、圧倒的な自然の中にいるってこと自体がすごく大きな体験なんです。なんて自分はちっぽけなんだろうって。あの感覚は、ヒマラヤに行っても、どんな絶景を見ても味わえなかった。アフリカのサバンナならではのものです」

【ティカル】グアテマラ
「南米の遺跡の中でも、僕がいちばん行ってみたい場所。高いんですよね、ピラミッドが。ここから朝日を見られたらなあと思ってるんですけど。密林の中にあるっていうのがロマンチックなんですよ。僕、最初に発見した人の気分に浸るのが大好きで、想像して、ロマンを感じていると……何時間でもいられますね」

【ハルシュタット】オーストリア
「世界でいちばんキレイな湖畔の街っていわれてるんです。湖って、不思議な癒しの“気”がある気がするんですよ。急激な坂になっちゃってるから、街はせまいんですけど、人も、文化的なものも、いろんなものがギュッとされている。その濃い中で、自然を見つめながら本でも読みたいですね」

「世界遺産」ならぬ「鈴木遺産」!?も。

【ディア洞窟】マレーシア
「世界遺産でなくても、すごい!って場所をふだんから『鈴木遺産』としてリストアップしていて。ディア洞窟は深さ300メートルほどの竪穴の洞窟で、パラシュートを使って地上からダイブできるんです。コウモリが100万匹すんでいて、積もり積もったフンが、高さ100メートルくらい。ここは絶対に行きたくないですね。あくまで、知っておくことが楽しいんです(笑)」

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