隔週連載《中山秀征の語り合いたい人》。今回のゲストは、今やテレビで見ない日はないほど多忙な“話術の天才”、千原ジュニア(41)。かつての「加藤浩次との気まずい時期」について語った。
中山「同じ楽屋にいても口を利かないとか、ピリピリしてるとか、今はないでしょ」
ジュニア「今のテレビは、みんなひな壇で笑いを作りましょう、という共同作業ですしね」
中山「僕の時代にも東西でバチバチみたいなものがあったけど、ジュニアにも?」
ジュニア「加藤浩次さんと気まずい時期がありました。東西の勢いのある芸人が名古屋に集まってネタ対決をするというのがあって。名古屋に向かう車中から会場まで、せいじと不仲の芸人がずっと言い合いしてたんですね。本番直前でついにケンカになって、せいじがヘッドロックで締め上げられたんですよ。お兄ちゃんがやられてる!と思って僕も参戦して。そしたら『お前ら何してんだ』と加藤さんが止めに来てくださったんです。でも、ヒートアップしてる僕は加藤さんに『やかましいわ、こら』と」
中山「2人がケンカしたことになった」
ジュニア「悪いのは全部せいじなんです。その後、仕事でもずっと会う機会がなかったですし、それで共演NGという噂もあって。NGも何も、ただただこっちが悪いだけで。そんなことを『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)が取り上げてくれました」
中山「実際には違ったんだ(笑)。でも、東京の芸人と比べられたり、ライバルにさせられたりしたことはなかったの?」
ジュニア「仲はめちゃくちゃいいですよ」
中山「僕の世代はバチバチだったから(笑)。東西の距離感は変わってきてるよね」
ジュニア「僕らが『大阪で1番とった芸人が東京行きの切符をわたされる』みたいな最後の世代やと思うんですけど。当時は、大阪だと人が集まるから出歩くなと言われていたのに、東京に来たら一切、誰も見向きもせえへんっていう(笑)。正直、『オレやで?』っていうのがありましたね。僕にとって、東京は外国みたいなものでした」
中山「大阪との扱いの違いに驚いたんだ」
ジュニア「いいのか悪いのかわかりませんけど、今は逆で、全体的に距離が近すぎて、インターネットの動画とかでも見られるから、8.6秒バズーカーなんかは、テレビでやったころにはもう飽きてる人がいたり。どっちがいいのか、ですけどね」