デビュー35周年、アルバムをリリースし、現在全国ツアー中の近藤真彦(51)。デビュー当時は歌手活動に映画やドラマ、合間には取材と多忙を極め、5分でも空いたら寝ていたという。そして、ヤンチャ伝説も残していた。本人が語る。
○美空ひばりに言った……
歌番組のリハーサルで、メイクをしていない、衣装に着がえる前のひばりさんが『悲しい酒』を歌っていたんです。ご本人だと思わなくて、マネージャーに「あのおばさん、めちゃくちゃ歌うまいよ」と言ったら、プロデュサーが飛んできて(笑)。
謝りに楽屋へ行ったら「上がっていきなさい」とおじゃますることに。怒られるどころか、食事をいただいて、おばあちゃんに頼まれていたサインもお願いして。そこからすごくかわいがっていただいたんですが、騒動を見ていた永六輔さんが黒柳徹子さんに伝えて、噂が大きくなって広がりました(笑)。
○石原裕次郎に言われた……
映画『嵐を呼ぶ男』をやるにあたり、ご挨拶にうかがったんです。『西部警察』の撮影中のスタジオ前で待たせていただいて。
とにかく存在の大きさにびっくりしました。裕次郎さんは僕を知っていてくださって、肩を抱いて「オレの言うことを聞け。お前は歌を歌っている場合じゃない、映画をたくさんやれ」と。裕次郎さんに会えたことは大きな財産です。