「番組スタッフは、気合いを入れて番組作りをしていました。それだけに『なんで終わっちゃうんだろう……』といまでも悔しがっています」(制作関係者)
9月で終了した『ヨルタモリ』(フジテレビ系)。タモリ(70)が『笑っていいとも!』終了以降初めてフジテレビでレギュラー番組を務めるとあって、放送開始から話題に。深夜帯にもかかわらず高視聴率を記録していたが、わずか1年での終了となった。これには当然疑問の声も挙がったが、フジテレビは「当初から1年間の予定だった」と説明。だがそこには秘められた事情があったという。芸能関係者が明かす。
「タモリさんはゲストのキャスティングに文句を言わないことで有名な方。それだけスタッフを信頼して任せてきたということなんです。しかし今回の『ヨルタモリ』についてだけは『あまりにも宣伝目的のゲストが多すぎるよ……』と不満を漏らしていたそうです」
たしかに出演ゲストを振り返ってみても、“宣伝絡み”と思しきゲストが目立っている。そうした宣伝を条件に大物ゲストに出演を交渉することはよくあることで、タモリも当然、理解しているはず。だが彼には、この番組に特別な思いがあったようだ。
「『タモリ倶楽部』や『ブラタモリ』ではあえてゆるさを狙っていますが、この番組は“ポストいいとも”といえるもの。そのため、タモリさんも番宣などの“政治”を抜きにして作りたかったそうです。ところが局の意向により、意に反した宣伝ゲストが続く番組になってしまった。タモリさんは『上層部が変わらない限りこうした番組作りは続く。だからしばらくフジには出ない』と周囲に話していたそうです」(前出・芸能関係者)
タモリの口から飛び出したという“絶縁宣言”。フジテレビとの関係について問い合わせると、所属事務所の担当者は慎重にこう語った。
「そうした事実は、いっさいありません。もともと1年で終了するというお話しでしたし、そのなかでタモリも完全燃焼しきった結果です。フジテレビさんとは、今後も機会があればお仕事をさせていただきたいと思っております」
『笑っていいとも』以来33年間続いてきた蜜月関係に生じていた“異変”。タモリの顔が再びフジで見られる日は、いつになるのだろうか――。