三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『真田丸』が好評だ。主役の真田信繁を演じる堺雅人、兄・信幸役の大泉洋、父・昌幸を演じる草刈正雄の演技も話題になっている。
「脇役陣にも光る強者がそろっています」
そう語るのは、ドラマの制作を統括する屋敷陽太郎さんだ。
「’04年の大河ドラマ『新撰組!』でも三谷さんとタッグを組み一緒にやってきました。三谷さんは小劇場だけではなくバラエティ、スポーツ界とさまざまな分野に本当に詳しい。そこから三谷さんが目をつけた人や、僕たちもアイデアを出して、実力のある俳優さんをキャスティングしています」
脇役たちの好演の背景には、三谷の俳優への愛情があるという。
「どんな脇役の人でも一人ひとりにちゃんと役割が与えられています。1シーンでも、その人がそのセリフを言うに至った前後の人生が考えられている。必ず一人ひとりに光る場面やセリフがあります。知らない間に人物が消えるということは決してない。三谷さんのその思いに応えてくれている光る脇役さんたちを、ぜひじっくり見て味わってください」