「このドラマがきっかけでお酒の楽しみを覚えました。今では、ひとり飲みもすっかり習慣になって(笑)」
そう語るのは、『ワカコ酒 Season1』から主演を務め、新シリーズでもみごとな食べっぷり&飲みっぷりを披露する武田梨奈(24)。ひとり酒場でおいしい酒とつまみに舌鼓を打つOL、ワカコを演じた今作では、等身大の魅力とその豊かな表情で見る者の心を和ませる。
「もともと食べることは大好きなので、食べるシーンで困ることはなくて。金目の煮付けを2匹、20分間で平らげたときは、監督から、『武田梨奈でよかった』って言っていただきました(笑)」
ワカコが訪れる店は、いずれも知る人ぞ知る、実在の名店。武田自身、プライベートで再訪した店もある。
「『Season1』の東京・杉並の焼き鳥屋さんに行きました。ホッピーにハマってしまって(笑)。また『Season2』で紹介した、広島のカキとレモン鍋は、とてもヘルシーなので女性におすすめです」
グルメドラマならではの食欲をそそるシーンはもちろん、日常の気づきを口にするワカコのセリフも聞きどころ。
「レストランで食事するワカコがこう言うんです。『オシャレな人もそうじゃない人も、世の中いろんな人がいるけど、おいしいお酒とおつまみを前にしたらみんな同じなんだな』って。当たり前のことを言っているんですけど、人間味があってステキですね」
そんなワカコのようなやわらかさを持ちつつ、空手歴15年、黒帯の実力者でもある武田。積み重なった瓦を頭で割るCMで一躍、その名を世間に知らしめ、日本を代表するアクション女優として世界からも注目されている。
「私がデビューした当時は、アクション女優と呼ばれる方がいなかったんです。最近、アクションをやりたいという女優さんが増えてきたなか、その先駆者のように言っていただけるのはうれしいですね。新しいジャンルを少しずつ切り開いていけるのかなぁって。今年は、ドラマの現場も増えているので、今後も新たな世界に足を踏み入れたいですし、海外の作品にもたくさん出演したいですね」