6月上旬の午前10時過ぎ、都内の総合病院でのことだった。黒縁メガネにマスク、白のTシャツ&黒のスカンツを身にまとった女性が、シャツは羽織らず腰に巻いて歩いている。小柄で一見、目立たないが、本誌記者がよく見ると、それは女優の堀北真希(27)だった。
足には人気のブランドのスニーカー。緊張の面持ちで産婦人科へ入っていく。この病院には多くの診療科が。初めての診察だったのか、堀北は戸惑いながら、病院のスタッフに誘導してもらった様子だ。そして彼女はたった1人で、密かに産婦人科を訪れた――。
さらに本誌が取材を進めていくと、決定的な証言が。
「堀北さんは結婚後、仕事をセーブして“妊活”していましたが、どうやら最近、妊娠したそうです」(夫妻をよく知る関係者)
堀北は以前からことあるごとに“母親願望”を口にしてきた。11年のトークショーでは「いつかはお母さんになりたいと思っています。子供は4人ぐらいほしい。子供にいっぱい囲まれてにぎやかな家庭をつくりたいです」と告白。また翌年の週刊誌のインタビューでも「こう見えて面倒見がいいので、大家族のお母さんになりたい」と語っていた。
この日、産婦人科を訪れた堀北は、2時間半ほどで病院を後にした。初夏の日差しのもと、黒の日傘を広げた彼女は、ゆっくりと街の景色を楽しむように歩いていく。病院での検査結果がよかったのだろう。診察に向かうときの張りつめた雰囲気とは打って変わり、とても穏やかな表情。帰途に就く堀北の姿からは、母になる喜びがにじんでいるように見えた。
“子だくさん家族”への憧れは、堀北が育った家庭が原点のようだ。東京郊外の実家があった。アパートの住人はこう明かす。
「堀北家は、美人三姉妹として評判でした。真希ちゃんは長女で責任感が強く、いつも妹たちの面倒を見ていました。6畳が3部屋の2DKに家族5人暮らし。とても仲の良いご家族で、ケンカの怒鳴り声などは一度も聞こえてきませんでした。真希ちゃんが女優になって引っ越された後も、ご両親は6年前までこのアパートに住んでいましたよ」
狭い家でも、親子5人が仲よく肩を寄せ合う。そんな家族のぬくもりに包まれて、成長した堀北。いつか自分の家族のような“明るく温かい家庭を作りたい!”という思いを、胸に秘めていたのだろう。出産・育児には夫の力添えが必要だが、それについて堀北本人はこう語っている。
≪すごく家のこととかも協力してくれて、一緒にやってくれるので、連続ドラマですごくスケジュールが厳しくても、前より大変じゃないかなって思います≫(『スッキリ!!』(日本テレビ系)15年9月28日放送)
近所に住む山本の母親も頻繁に2人のマンションを訪れており、堀北は義母と一緒に、和気あいあいと料理を作ったりしているという。
本誌が病院で堀北を目撃した数日後、山本と仲睦まじく休日を過ごす光景があった。現在、NHK大河ドラマ『真田丸』に石田三成役で出演中の山本だが、この日はオフだったようだ。夕方5時過ぎ、山本の右腕に自分の左腕をからめ、マンションから現れた堀北。山本にリードされながら、お腹の赤ちゃんを気遣うかのようにゆっくり歩いていく。
繁華街に向かう途中、2人が立ち寄ったのはファストフード店だ。堀北はライムとレモンがたっぷり入ったジンジャーエールを注文していた。ストローを持つ彼女の右手を見ると、料理中にやけどでもしたのか、薬指と小指に包帯が痛々しく巻かれている。山本は、そんな愛妻をかばうように優しく寄り添っていた。
「お腹の赤ちゃんは、順調に育っているようです。出産予定日は、年末の頃だと聞きました。普段の山本さんのサポートも万全で、堀北さんは、精神的にも安定して過ごしているみたいです。仕事復帰は当分ないようですよ。いまは、女優よりも母なんでしょう」(前出・夫妻をよく知る関係者)