image

 

「登場人物それぞれに温もりがあって、見ていると、幸福感を抱くことができるドラマなんです」

 

ドラマウオッチャーの田幸和歌子さんがそう魅力を語るのは、TBS系“火10”ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。10月11日にスタートしてから、毎週視聴率は右肩上がり。11月8日放送の第5話では13.3%を記録し、“火10”ドラマ枠の歴代最高を達成。今期の“新”ドラマではNo.1だ。

 

新垣結衣(28)が演じる森山みくりは、職もなければ彼氏もなし。大学院を卒業したものの正社員になれず、思いついたのが、専業主婦として“就職”すること。そして“就職先”として“嫁いだ”先が、星野源(35)演じる津崎平匡。35年間恋愛経験なしの、超真面目かつ超草食系のエリートサラリーマンだ。

 

夫=雇用主、妻=従業員として、“契約結婚”をした2人が、互いに引かれ合っていくラブコメディに注目は集まるばかり。そんな、ヒットに隠された秘密に迫ります!

 

■“心の声”がガッキー人気の秘密

 

原作は月刊少女コミック誌『Kiss』(講談社)で連載中の海野つなみの同名作品。恋愛漫画では、主人公の“心の声”がつきもの。ドラマ内でも、口には出せない“心の声”が多用されている。

 

「心の声シーンはまさに“表情”での演技。ガッキーの目の動きやちょっとした口のしぐさなどが、彼女のかわいらしさを引き出しています。みくりは、大学で学んだ心理学をもとに人を分析したり、接し方を勘ぐったりする“小ざかしい”女子。しかし、清潔感と明るさを備えているガッキーが出す表情だからこそ、そんなみくりの小ざかしい心の声も『かわいい』と感じてしまうんです」(田幸さん)

 

■平匡に星野源がハマっている理由

 

ドラマの主題歌『恋』も歌うミュージシャンの星野。俳優として大河ドラマ『真田丸』などに出演しているが、“ラブコメ”ドラマは初挑戦だ。

 

「臆病だけど生真面目な“草食系”の男子を演じられる俳優って、じつはなかなかいないんです。小栗旬、山田孝之、藤原竜也などは、グイグイと迫るものがある肉食系。かといってディーン・フジオカ、斎藤工は色男のイメージ。ワイルドさは全くないけれど、どこかカッコよさを感じてしまう星野源だからこそ、ウブでモテないオーラをまとう理想的な平匡に『ピッタリ!』と感じるのでしょう」(田幸さん)

 

■平匡さんの成長に母性を感じちゃう!

 

スキンシップのハグでさえできない“高齢童貞”の平匡。そんな彼が、みくりと“契約結婚”を超えて恋愛関係を育んでいく姿も人気の秘密。

 

「ぎこちないハグしかできなかった平匡が、落ち込むみくりをハグして頭をポンポンとなでたシーン。“よくぞ成長した!”とヒザを打ちました。人づきあいが苦手だった平匡が、みくりを通して、少しずつ男らしさを獲得していく。子を持つ世代にとっては、まるでわが子の成長を見守るような“喜び”と“感動”があるのです」(田幸さん)

 

■「恋ダンス」は脳トレ&若返りにもなる!?

 

エンディングの『恋』合わせて出演者が踊る「恋ダンス」の動画は、ネットで600万回以上視聴されるブームに。そんな「恋ダンス」に意外な効果があると語るのは、心理学者の晴香葉子さん。

 

「一度見ただけではマスターできないですが、『恋ダンス』は難しすぎず簡単すぎないバランスが絶妙。“熟達願望”がくすぐられるんです。ダンスを覚えることが“脳トレ”になり、体を動かすことでリフレッシュにも。さらにかわいい決めポーズも多く、踊っているうちに自然と笑顔になれば表情筋も刺激され、若返り効果が」

 

■平匡キュン殺の瞬間、みくりの服は3,000円!

 

みくりは、オシャレも楽しみたい25歳。しかし、契約結婚するまで職なし、お金なし状態の女子だったのだ。

 

「『いますごくそうしたい気分です』と、みくりにハグを要求された平匡がたじろいだシーン。彼を“キュン殺”したその瞬間にみくりが着ていた刺しゅう入りのシャツは、H&Mで2,999円。そのほかにも、デニムシャツはZARA、ワークシャツはURBAN RESEARCHといった、みくりのような女子でもネットで買い求めやすいファストファッションが多く使われています。家事をする女子にとって動きやすさを重視したこれらの服は、ガッキーのスタイルにも非常に合っています」(テレビ誌ライター)

 

これからも“胸キュン”展開はノンストップ!?

関連カテゴリー:
関連タグ: