「役者・市川海老蔵をパートナーとして支えられるチャンスを神様くださいって、いつも思うんです」
1月9日放送の「市川海老蔵に、ござりまする。」(日本テレビ系)で、涙ながらにそう語った小林麻央(34)。この番組は、歌舞伎役者・市川海老蔵(39)に密着するドキュメンタリー番組の第4弾。今作ではがん闘病以来はじめて麻央がテレビに出演したこともあり、平均視聴率は17.1%という異例の高視聴率を記録した。
番組で麻央は「主人と結婚したからこそ今、私は生きていられるって思います。そうじゃなかったら、もう心が死んじゃっていたかもしれない。だから、すごく感謝してます」と告白。また海老蔵も「早かったら3、4、5月で、多分、ダメだった。今年の夏は絶対無理だと思った。いま10月でしょ、もうすでにこの時点で、すごいことが起こってる」と語っていた。そんな夫婦愛ドキュメンタリーの裏側を、本誌は目撃していた。
昨年10月下旬、長男・勸玄くん(3)の手を引いて近くの公園へとむかった海老蔵。傍らには、テレビカメラを持った撮影スタッフたちの姿があった。途中、海老蔵の実家で飼っている愛犬と遭遇すると勸玄くんは大はしゃぎ。近所のお母さんたちがスマホで親子ショットを撮影し始めたが、海老蔵はまんざらでもなさそうに照れ笑いを浮かべていた。
この日は1カ月間の地方公演『古典への誘い』を終え、11月3日から博多座公演が始まるまでの休日だった。家族との束の間のひとときを楽しんだ海老蔵はひとしきり公園で遊ぶと、麻央や長女・麗禾ちゃん(5)の待つ自宅へ戻っていった。
「海老蔵さんは博多座で1カ月間の公演を終えると、今度は年末まで京都で1カ月の公演。地方での仕事が続き、麻央さんと離れ離れの生活が続いていました。ようやく12月25日に千秋楽を迎えた海老蔵さんは急いで東京へ。ブログに《運命の大きさと言うものを感じたひと月でした》《やはり麗禾にもカンカンにもまおにも私が必要》と綴るほど、再会を待ち遠しく感じていたのです」(前出・テレビ局関係者)
妻のそばにいてあげたいのに、できなかった――。そんな苦悩を抱えてきた海老蔵は、テレビでは放送されなかった“ある決断”をしていたという。
「実は海老蔵さん、今年は東京とその近郊以外で仕事をしないと決めたそうです。いつ何があっても戻れるようにするためで、『この1年間は地方での仕事を入れないでくれ!』と“大号令”をかけているのです。歌舞伎の公演は通常、数年先までスケジュールが組まれているもの。それをすべてひっくり返すなんて、相当なことです。松竹としても冷や汗ものでしょうが、事情が事情だけに従うことにしたそうです」(歌舞伎関係者)
また麻央シフトを実現させるため、海老蔵は“もう1つの決断”も下していたという。
「今年の7月にニューヨークのリンカーンセンターフェスティバルで歌舞伎公演を行う予定だったのですが、それも取りやめることに決めたのです。この公演は、周りの歌舞伎関係者がありとあらゆる人脈を使ってようやく実現の運びとなったもの。海老蔵さんもそれを知っているので、中止は苦渋の決断だったはずです。しかし逆を言えば、そこまでしてでも麻央さんといっしょにいたいのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)
奇跡が起きることを信じ、麻央と海老蔵はこれからも二人三脚でがんと闘っていく――。