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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(26)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【僕は絶対、コックリさんには参加しません】

 

中学生のころ、クラスメートがコックリさんをやっている現場に出くわしたことがあります。放課後、忘れ物に気付いた僕が教室に戻ると、3人の女子がワーキャー騒いでいたんです。

 

彼女たちはコックリさんを呼び出すことに成功したらしく、10円玉が勝手に動くことにテンションが上がっていたみたいですが、その光景を見た僕は思わずギョッとしてしまいました。

 

なんと、1人の女子の後ろに、真っ白い顔をした男の子がぼーっと立っていたんです。これまで、いろんなタイプの霊を見てきた僕ですが、あんな不気味な雰囲気を感じたのは後にも先にもあのときだけでした。

 

その男の子は女子の肩に手を置いていたので、10円玉を動かしていたのは、たぶん彼なんじゃないかと思います。やめさせようかと思ったのですが、中断するのも危ない気がして……。「ちゃんと終わらせないとダメだよー」と声をかけて教室を後にしました。

 

その後は何事もなく過ごしていたのですが、コックリさんを目撃した日から約1カ月後。男の子に肩を触られていた女子が、急に遠くの学校に転校してしまったんです。噂によると、精神を病んでしまい、地方の病院に入院することになったとか。

 

その話を聞いたとき、あの男の子の真っ白い顔を思い出して、さすがの僕もゾッとしました。コックリさんはしょせん遊びと思っている人も多いかもしれませんが、やらないほうが身のためですよ。

 

 

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