「完璧に、女のコの気持ちで演じました。僕の理想の声でもありますし、絶対かわいい声にしてやるぞ!という気持ちで取り組みました」
そう語るのは、アニメーション映画『君の名は。』(8月26日より全国ロードショー)で、女子高生・宮水三葉と、夢の中で入れ替わってしまう男子高校生・立花瀧の声を担当した神木隆之介(23)。瀧が三葉に入れ替わったとき=女のコになったときの声も演じているのだが、それがとても“自然でかわいい”と評判だ。
「(三葉の声を担当した)上白石(萌音)さんから、『神木さんが三葉に入れ替わったときの声入れのとき、少し内股になっていました』と言われました(笑)。逆に上白石さんが瀧と入れ替わった三葉の声入れのときは、眉毛がピシッとして凛々しい顔になっていました」
難しい役だったが、現場が楽しくて仕方なかったという。
「アニメが大好きで、新海監督の作品もたくさん見ていたので、『次回作が楽しみ』と思っていたら、オファーを頂くことができて、ドッキリかと思うくらいうれしかったです。アニメ作品に携われるというだけでテンションが上がります。理想の女性も新海監督の映画『言の葉の庭』のヒロイン・雪野由香里。声優の花澤香菜さんの声が、とてもはかなくて、今にも崩れそうな感じが好きです。雪野さんに会うために、(映画の舞台となった)新宿の公園に行ったことがあります(笑)。でも、会えたのは同じ『言の葉の庭』のファンの男のコだけでした(笑)」
映画のように人と入れ替われるなら、誰になりたいか聞いてみた。
「ライブ中の福山雅治さんです。あの何万人ものファンの方の前に立つ気分はどうなんだろう、とずっと思っていました。福山さんは、ふだんからとてもかっこよくて、白いTシャツにジーパンをはいてシンプルな大人の魅力があって、男でもキュンとするくらいステキです」
イメージは草食系のような雰囲気だが意外にも食生活は肉食系だそう。
「肉好きです。現場のお弁当でも、肉系を選びますし、牛タンとご飯があればご機嫌です。ステーキだと、見た目に圧倒されてしまうので(笑)。焼き肉派です」