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「五輪の試合では、たった1台の卓球台を何万人もの観客が注目しているんですよ。サーブを構えるときはシーンとなって、ラリーをしているときも球の音しか聞こえないほどの静寂なんです。あの独特の雰囲気はいい意味でたまらないですね。やりがいを感じます」

 

そう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第67回のゲスト・リオ五輪「男子シングルス」銅メダル、「男子団体」銀メダルを獲得した卓球の水谷隼選手(27)。卓球男子をけん引する水谷選手が、“意外な事実”いっぱいのリオ五輪の舞台裏を語ってくれた。

 

■選手村の部屋は4人1部屋!

 

「北京五輪で僕は錦織圭選手と同部屋でしたが、今回は卓球の選手3人と監督との4人1部屋。寝室は2人ずつ、リビング、トイレ、シャワーは共用です。自分の時間が一切なく、ストレスもたまるなかでベストな状態を作るのはとても大変なんですよ」

 

■開会式、閉会式はものすごく大変!

 

「開会式や閉会式はずーっと待たされて、スタジアムの中を行進して、またずーっと待たされ、暑いなか7時間くらい拘束されてしまうんです。五輪初出場の北京で『さすがにこれは試合に影響するな』と思って、ロンドンとリオではやめておきました」

 

■体操選手の帰りの便はエコノミー!

 

「搭乗時間が長いので、卓球の選手たちは日本卓球教会の計らいで行きも帰りもビジネスクラスに乗せてもらったんです。でも、帰りの便で嫁が体操の選手たちと同じ飛行機で、エコノミーだったとか。すぐそこに乗ってたってビックリしてましたね(笑)」

 

■実はノーパンで試合をしていた!

 

「そもそも青森山田(中学校・高校)の伝統なんですが、僕は10年以上パンツをはかずにプレーしています。やっぱり解放感というか……(笑)。思わず床に寝転んでガッツポーズしたときは、ギリギリだったと思います。それも気にして、すぐに起き上がりましたから!」

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