「無理していた部分はありますね。デビュー当時は何もわからず、周りに言われるがままでした」
デビュー時の写真を見せるとそう語り、ほほ笑んだ中島美嘉(34)。昨年デビュー15周年を迎えた彼女の変化はビジュアル面だけにあらず。「いま、ライブが楽しい」という。
「いまはいい意味で開き直ったことが大きいですね。鹿児島から上京してすぐデビューして、何もわからないまま15年。いろんなことに気づくのが遅かった。だから、これから再デビューするような気持ちですね」
先日発売された最新アルバム『ROOTS~Piano&Voice~』では、玉置浩二、中島みゆき、スピッツなどの楽曲をカバー。すべて、中島美嘉を形作った“ルーツ”となるアーティストの名曲ばかり。そこには幼少時代は演歌を聞いて育ち、J-POPに疎かったという彼女の“人生初”の思い出の数々が。
「姉に連れられ、初めて行ったライブがスピッツさんでした。初めて生の音と声を聴いて、すごいパワーを感じたことを今でも覚えています。桑田佳祐さんの『祭りのあと』は、子どものころに大好きだったドラマ『静かなるドン』の主題歌だったので。迷わずこれを選びました(笑)」
今後の目標は、“いろんな声を出せる人になること”。
「私の世界観を出せるように、いろんな声の出し方を勉強中です。やりたい髪形ですか? ……なんだろうなぁ、あらゆる髪形をやってきましたからね(笑)。とりあえず、ビックリするぐらい伸ばしたいですね」