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「梅沢本人も、突然の再ブレークを『なんでだろうね』と言ってますが(笑)。私もドキドキして見てますけどね。でも、主人はね、昔から面白かったんですよ」

 

多くの人が、それに気付いてくれたことが素直にうれしいと笑顔で話すのは、歯に衣着せぬコメンテーターとして再ブレーク中の梅沢富美男(66)の妻・池田明子さん(60)。「オレのは浮気じゃない! 遊びだ!」と公言する豪快な役者の夫を支えながら、自身もフィトセラピスト(植物療法士)として活躍すると同時に、養成機関である「ソフィアフィトセラピーカレッジ」学長でもある。

 

明子さんが梅沢と出会ったのは、『夢芝居』の大ヒットで梅沢がNHK紅白出場を果たしたころ。梅沢演じる女形が、その妖艶さから評判を呼び、一躍人気者となっていた。

 

「たまたま私が、銀行に置いてあった雑誌のグラビアで梅沢の女形の写真を見て、母たちを連れて劇場に行くようになりました」(明子さん・以下同)

 

やがて家族全員がファンとなり、鉱山業と建設業を営む父・春男さん(故人)は梅沢劇団の有力後援者の1人となる。

 

「ほかにも税理士さんなど家族ぐるみのごひいきさんがいて、テレビでも売れ始めた梅沢のマネジメント体制を整えることになって。私が、父の会社の仕事の合間に経理を担当するようになったんです」

 

急接近のきっかけは、梅沢のハワイ「移民百年祭」公演に明子さんが同行したこと。

 

「私は30歳近かったんですが、お正月には振り袖を着ていたんです。主人には、小柄な私が、実際の年より10歳も若く見えたみたい。すでに遊び人として有名でしたから、“ひっかかればいいな〜”くらいに考えてたんじゃないでしょうか(笑)」

 

続いて、梅沢のヨーロッパでのロケも一緒だった。

 

「国際便で急な乗り継ぎ変更があったんですが、私があれこれ人に尋ねたりして、なんとか乗り切って帰国できました。英語のできない主人は、それを見ていて、『こいつは頼りになる』と思ったのかも」

 

帰国直後、梅沢は即行動に出る。

 

「また2人で飛行機に乗ったんですが、プロポーズはその機内でした。主人は、もう忘れちゃっているみたいですけどね(笑)」

 

しかし、明子さんには、結婚の申し出は意外だったそう。

 

「常に遊んでいる人でしたからね。結婚、なんで? と。主人にないものを私が持っていたからじゃないかな。ただし、私の父が反対したら、この結婚はやめようと思っていました」

 

だが、反対どころか、実は明子さんの知らないところで春男さんは梅沢に「娘をもらってくれないか」と話していたのだ。梅沢が最初のブレーク後に前妻と離婚したとき、慰謝料を貸すなどして、手を差し伸べたのも春男さんだった。

 

「私は、父が主人に話をしたのを聞いていませんが、娘の様子を見て、私が彼と付き合っていたのも知っていたんでしょうね」

 

一方で、春男さんは明子さんに、「富美男は芸能人だよ。付き合いもあるし、ちょっと女遊びしたからといって浮気だと騒ぐようなら結婚はうまくいかないからやめておきなさい」と、忠告もしていたという。

 

明子さんは覚悟を決めて、33歳のときに2人は結婚。結婚の翌年、長女が誕生した。

 

「初めての女の子で、もう溺愛しました。でも、遊びはあまり変わりませんでしたね(笑)」

 

ところが、ちょうど’90年代に入りバブル崩壊の影響で経営難になった心労もあって、仕事に邁進してきた春男さんが脳梗塞で倒れてしまう。

 

「1歳を迎えた長女の育児と、父の介護に加え、会社の立て直しに直面することになりました。主人の浮気? あったと思いますが、もうそれどころじゃないっていう心境でした」

 

このとき、同居を申し出て、孫娘の世話をしてくれたのが母親の桂子さん(82)。そして、夫の梅沢も「妻の仕事は後回しでいいから、母親業と会社の立て直しに全力を注いでくれ」と言ってくれたという。そんな多忙ななかで出会ったのがフィトセラピー(植物療法。ハーブやアロマなど植物の癒しの力で、自然治癒力を高める)だった。“自分や家族の癒し、なにより父の介護に役立つかも”、とアロマテラピースクールでフィトセラピーを学び始める。

 

「私は運がいいんです。家族やいろいろな人のサポートで会社の危機も脱し、父の介護も、フィトセラピーが役立ったこともあり、7年間も命をつないだ末に、看取ることができました」

 

その間には、次女も誕生。共に修羅場を乗り越えるなかで、独自の夫婦のルールも形成された。

 

「ふだん、家でも主人には敬語で接します。お互いに子どもの前では悪口を言わない。子どもが小さいころから、『お父さんがいちばん偉いんだよ』というのは徹底していましたね」

 

さて、生活が落ち着くと、やっぱり妻としては気になるのが、浮気疑惑ではないかと改めて尋ねると……。

 

「う〜ん、今まで焼きもちを焼かなかったわけじゃありません。『こいつ〜!』と頭にきたのも数知れずですよ」

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