俳優の渡部篤郎さん(47)が、23日、スポーツ誌に30代の銀座ホステスと交際中で、近く再婚すると報道がありました。渡部篤郎さんといえば、前妻であるモデルでタレントのRIKACOさん(49)と結婚中に、女優の中谷美紀さん(40)と不倫。その後離婚し、長きにわたり中谷さんと交際を続けてきました。
そんな不倫略奪の恋愛関係は、実は昨年夏に関係が終わっており、現在男は新しい彼女とラブラブ中。そんな男だけが幸せを掴みそうな状況に、ネットでは賛否両論のリアクションが集まっています。
その中で注目したいのは“不倫略奪の悪の価値”についてです。今日は最もゲスかもしれない…と女たちに思わせる渡部篤郎さんの再婚報道から、不倫の価値についてもう一度考えてみたいと思います。
■不倫が悪いのではなく奪って幸せになろうとすることが悪?
今回渡部さんの再婚報道がなされ、ネットでは賛否両論の意見が出ています。「渡部篤郎は中谷美紀と結婚すると思っていた」「婚期真っ只中の女を楽しんだ後、アッサリ若い女性に走るのは許せない」など、渡部さんの身の振り方に、同意しかねる女性が多くいるようです。
しかしそんな意見よりも多くみられるのが「中谷美紀さんが、かわいそう」という声です。結婚&出産適齢期といわれる30代を不倫略奪からの真剣交際に当て、結果相手とは別れておひとり様という状況の彼女に、同性は手のひらを返したように同情しているようなのです。
交際発覚後離婚しているとはいえ、ここ最近は不倫に対しては過剰に嫌悪感を示す世の中です。それが略奪したけど別れて婚期を逃したとあれば、今度は同情したり応援したりするのは、なぜなのでしょう。
ここで考えたいのは、私たちは「不倫は悪」とはいうものの、よく考えると「他人の夫(妻)を奪う行為が悪」なのではなく「奪って幸せになるのが悪」と意味を少しすり替えていたのかもしれません。
■結局格下相手には寛容なのか?
そして今回の再婚報道を受けて、元妻のRICKOさんもテレビでコメントを寄せています。「お相手ができてよかった。この年齢でこの先一人で、介護は誰がするんだろうって(思ってた)。もし誰もいなかったら私がするのかなって」と、全面的に祝福モードなのです。
RIKACOさんといえば、昨年中谷さんと渡部さんの結婚秒読み報道が出た際にブログで「子供に悲しい思いをさせる大人は許せない!」「人生には必ずつけが回ってくる!必ずね!」と怒りをあらわにしていました。そのリアクションから一転して好意的なのは、相手が自分より格上(?)の女優ではなく、ホステスという一般人だからこそ、余裕のコメントを残せるのかもしれません。
しかしRIKACOさんも祝福しつつも「介護するのは誰か」なんて暗くなる話を盛り込むのはさすがですよね(笑)。この結婚がどうなるかはわかりませんが、ここ最近見かけるさまざまなパターンの不倫報道。私たちは血相を変えて「不倫は悪!」というのではなく、もう少し冷静に捉え直すときなのかもしれません。もちろん他人の妻&夫を取っていいという話ではありませんよ。
(文・おおしまりえ)
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター。10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、のべ1万人の男性を接客。鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、恋愛コラムを執筆中。
ブログ:http://oshimarie.com