花粉症をも癒す力があると言われているハーブ。
古くからミイラの保存から宗教的儀式、病気の治療に至るまで様々な場面で生活に取り入れられてきた。
現代でもハーブのお力をお借りすべく、ハーブ専門店へと向かった。
人間は、広い世界のほんの一部で生きている。
全てを知ることはできない。
世界のどこかには、自分の知らない何かを熱狂的に愛してる人がいる。研究する人がいる。
そんな人が集まると、小さなブームになる。
誰かの世界を、少しだけ覗いてみちゃおう。
それが「うさこの覗いた世界」なのだ……!
大阪のど真ん中、梅田の大丸百貨店12階にある「enherb大丸大阪梅田店」は、全国に35店舗を構えるハーブ専門店だ。
香りを楽しむエッセンシャルオイルや肌にやさしいボディケア用品などハーブを使った様々な商品が置かれるが、メインはハーブティーである。
店内にずらり並ぶハーブの瓶。取り扱うハーブは70種類に及ぶ。
目に飛び込んでくるのは魅惑的な25種類のブレンドティー。
「ポンポコタヌキになりたくない時に」「ストレスでキリキリしちゃう時に」と女子なら誰しもが「ああ~こういう時あるぅ~!!!」と言いたくないようなタイトルの数々。
病院に行くほどではないけど、なんだか優れない……そんな「なんとなくの不調」に働きかける力がハーブにはある。
薬ではないため即効性はないが、飲み続けることでやさしく体にじわりじわり染み込んでいくのだ。
さらにスタッフさんがオーダーメイドで茶葉を調合してくれる「私だけのブレンド」というサービスもある。
自分の悩みにストライクするオリジナルブレンドティを飲んでみたい……!
早速わたしもスタッフさんに話を聞いてもらうことにした。
「最近生活リズムが崩れまくってて……」
「冷えがすごくて……」
「多分血液が煮詰まってるんですよね」
いざ話し始めてみると、自分では意識してなかった悩みがぽんぽん出てくる。
なんとなくの不調だらけやないかーい!
スタッフさんはひとつひとつメモを取りながら真剣に聞いてくれた上でハーブ辞典をめくりながら、わたしに必要なハーブを探っていった。
「冷えならやっぱり、体を温めるジンジャーがオススメです」
「ネトルという鉄分などのミネラルを豊富に含むハーブと、鉄分の吸収を助けビタミンCを含むローズヒップ」
「精神的な疲れにもよく、滋養強壮に役立つオート」
「消化促進やお腹の張りなどにもいいレモングラス……」
わたしが「甘いお茶がいいです」とわがままな要望をすると、
「じゃあ天然の甘味料であるステビアリーフを入れますね」と笑顔で答えてくれた。
味や効能のバランスを見ながら、計6種を調合した「私だけのブレンド」が完成。
その場で試飲も可能だ。
ハーブの香りがふわっと漂う。
あたたかいお茶って何でこんなにおいしいんだろう……。
ローズヒップの酸味やレモングラスの爽やかさなどハーブごとの味わいが主張するも、ステビアリーフがやさしく甘さでみんなをまとめてくれる。
わたしの体を助ける作用がありながら、おいしさも忘れない。とっておきのお茶が出来上がった。
人は1日に2.5Lの水分を排出しているという。
食事で摂取できる水分量は約1L。我々は毎日少なくとも1.5Lの水分を採らなければ枯渇していく計算になる。
その中で、500ml~1Lをハーブティーにするとハーブが体を循環し、効果的に作用するらしい。
そもそもわたしは水を飲むのが苦手すぎて、1日500mlの水を飲むのもやっとだった。
わたしは生きるミイラだったのかもしれない……。
最近になってようやく水を飲めるようになってきたので、そこでハーブティーをプラスしてゆけばきっと不調ゼロの毎日がやってくる。
「毎日の水分補給として上手にハーブを取り入れることによって、カラダの巡りがよくなり、いらないものを排出することにつながります。ハーブの香りも手伝って、ストレスの軽減にも役立つので、体と心を本来の状態に戻すことが出来るんです」
直接病原菌を倒すことはないものの、体の免疫力をあげることで花粉症を抑えたり風邪を予防したりと病気にも効果がある。
気分をシャキッとさせたり、心が疲れた時に慰めてくれたり、森林浴をしたような気持ちになれたり、緊張を緩めたり……。
外からも内側からも取り入れられるため、摂取方法もいろいろ。
自分に作用するものだけではなく、虫を遠ざけたり、抗菌したり、空間づくりにも役に立つ。
時代がどれだけ巡っても、やっぱりハーブは仲良くしたい友達だ。
「enherb」
「enherb」大丸大阪梅田店
大阪府大阪市北区梅田3-1-1 大丸大阪梅田12F
電話番号:06-4797-0032
営業時間:10:00~20:00
『私だけのブレンド』サービス
レシピ作成:540円(税込)※購入は100g単位
今回のブレンドは、3,348円(税込)/100g