「若貴時代」の名バイプレーヤー、三杉里さん直伝の「力がみなぎる」秘訣
「若貴時代」の好敵手として在位118場所、通算700勝をあげ、大相撲人気を支えた名バイプレーヤーだった三杉里さん。
引退後はNHK大相撲中継の解説としても活躍していたが、44歳にして心機一転、専門学校に入学。その後、中国に留学して中国伝統医学の施術と理論を学び、現在は東京都中野で「心と体の健康回復館 ごっつハンド中野部屋」を開業する。
現役時代も土俵際での逆転勝利で観客を魅了した三杉里さん。44歳にして医学について一から学び直し、現在は中野だけでなく新宿にも店舗を構えるなど、そのバイタリティーの秘密とは?
「たとえ土俵際に寄られても、ただじっと耐えるだけでなく、攻撃に転じる力を無駄なく、素早く発揮することができたのも、現役時代から、『臍下丹田』(せいかたんでん)を意識していたから」
今でも元気に動き回れるのも、この「漢方医学で言う、へそのすぐ下あたりに意識を集中することで健康を保ち、元気になる臍下丹田を、生活の中でも常に意識しているから」だと言う。
今回、三杉里さんから、誰でも簡単にできる、臍下丹田を意識して「疲れない」「力がみなぎる」方法を教えてもらった。
三杉里さんが伝授する「疲れず、力がみなぎる」ための「臍下丹田」意識改革とは?
三杉里さん曰く、「臍下丹田を意識することで、身体の無駄な力みが無くなり、結果、力を有効に使えて、疲れににくくなる」。この「臍下丹田」意識改革で、「例えば、家事をしていても疲れなくなります」と教えてくれた。
【三杉里さん直伝の超簡単「臍下丹田」意識改革法】
(1)リラックスして、立つ
(2)足の小指から人差し指にかけて爪を隠すように、足の指を巻き込むように曲げる
【ポイント】
・足の指と足の裏が一体になるようなイメージで、足の指を曲げる
・極端に膝が曲がらないように注意
(3)へその下あたりに力を入れる意識をする
(4)ゆっくりと腹式呼吸を行う
【ポイント】
・まずは10秒ほど行う
・できるようになれば、普段の生活の中でも常に意識するようにする
「例えば食器を洗う際に、ただ立つだけでなく、臍下丹田を意識する立ち方をしながら家事を行うだけで、無理に力をこめなくても楽に皿を洗うことができて、しかも疲れにくくなります。私も一日中、何人もの施術をしていますが、その際もこの臍下丹田を意識することで、しっかりと力強い押圧を行えるだけでなく、夜まで疲れることなく施術ができています」と三杉里さん。
いつでもどこでもできて、超簡単な「臍下丹田」意識改革、ぜひ試してみたい。
【協力店舗】
「「ごっつハンド 中野部屋」
東京都中野区中野2-28-3
営業時間:11時~23時(不定休)
通算700勝の元関取、三杉里さんが開業する整体。「心と体の健康回復館」と称し、相撲界での経験をいかした整体で、頭痛や肩こり、腰痛などさまざまな体のトラブルを処置してくれる。「引退後、健康回復や代替治療など以前から興味があった分野に取り組みたい」と、専門学校に入学して基礎から学び、中国黒龍江省中医薬大学に留学して学んだ理論と実技を生かした整体が特徴。