「今は事務所の近くにマンションを借りて、1人暮らしです。大学生が住むような小さな部屋ですが、議員時代も東京では小さなアパートで。原則公用車も使わず電車移動でしたから、普段の生活は変わっていませんね」
そう語るのは、民主党の田中美絵子前議員(37)。昨年の衆院選で石川県から東京15区にくら替え出馬し、落選した。それから2カ月、今も街頭演説や支援者へのあいさつ回りなどをこなす多忙な毎日を送っている。
「現役時代は、主に子育てや介護問題などに一生懸命取り組みました。でもそうやって自分で考え、動いても『小沢ガールズ』とひとくくりにされてしまうのは、つらかったですね。今回、自民党から100人以上の新人議員が誕生しましたけど、議員として”半人前”のようなレッテルを貼られていないのがうらやましいですね」
小沢一郎元代表とともに、民主党を離党した小沢ガールズも多かったが「何も考えずに離党した議員はいなかったと思いますよ。ただもう少し、党内が一枚岩であってほしかった。議論はあっても最終的にはまとまってほしかったですね」と田中前議員。
安倍政権については、景気がよい明るい内容のスピーチが多く、夏の参院選までは自民党の聞こえのいい政策が続くだろう、という。
「国土強靭化計画の名の下のバラマキや格差拡大など、負の部分を心配しています。私たちが行なってきた格差是正や福祉、子育て支援策が後退しないか心配ですね」
現役議員時代には、国交省のキャリア官僚との不倫疑惑を報じられたこともある田中前議員だが、現在のプライベートに関しては「恋愛より国政に復帰するための日々の活動で頭がいっぱいです。いつかは結婚するかもしれませんが、おぼろげな願望もありませんよ(笑)」
目下、次の衆院選での返り咲きだけを目指す日々。”女の幸せ”と政治は、やはり両立しないのだろうか。