金本知憲「僕が後輩・新井をイジり続けた理由を教えます」
「ワインにビールに焼酎、なんでも飲みますよ!現役時代は、二日酔いの影響もなかったね。ただ体が細いから、食べないといけないプレッシャーはずっと感じていました」
高級ワイン、ロマネ・コンティのグラスを前にこう語ったのは、今季限りで引退した球界の鉄人・金本知憲(44)。2度のリーグ優勝に加え、打点王(’04年)、MVP(’05年)、そして世界記録となった連続試合フルイニング出場(1千492試合)と、輝かしい記録を残した金本。一方、広島、阪神と21年の現役生活のなかで、後輩・新井貴浩(35)をイジり続けたのは有名な話。その理由をアニキが本誌だけにぶっちゃけてくれた!
「広島での達川光男監督時代、新井がパンチパーマをかけて球場に来て、監督にツッコまれたんです。すると『髪は切りました』と、見ればすぐわかる言い訳をする。木下剛史コーチに喫煙がバレて怒られたときも、もうバレてるのに『タバコを吸えないことはありません。吸えと言われれば吸います!』と返したり。ウソも言い訳も全部バレバレ(笑)。ネコのかぶり方が面白いから、ずっと新井をイジるんでしょうね」
宿舎でも金本は、何度も新井にイタズラをお見舞いしたようだ。
「遠征先のホテルで深夜、新井の部屋に、よく『ピンポンダッシュ』ならぬ『ピンポンウォーク』をやりに行きましたよ。そうしたら新井は、ある日勝手に部屋を替えてしまったんです。でも偶然、替えた部屋がわかったので、イタズラはそのまま続行しました!とうとう最後には、泊まる階を変更されました(笑)」
10月8日の現役最後の試合では、セ最高齢での盗塁(通算167個め)を記録。ここでもベンチで、新井とちょっとした攻防を繰り広げていたという。
「ベンチで僕が『盗塁しようかなぁ』と話していたら、次の打順の新井から『初球、初球から走ってください!』と言われた。少し待ってほしい、と伝えたけど、新井は『(僕が)2ストライクになっちゃうじゃないですか』って。このやり取りが、新井の計算高い本性を表していると思いますよ(笑)」
今後は、指導者としての活躍が期待される金本だが……。
「指導者としては、威厳を持ちながらも愛情ある人としてやりたいと思いますね。でも、現実的には今は、考えたくない。ゆっくりしたいですね」
将来『アニキ監督就任!』の一報を心待ちにしたい。
(週刊FLASH
12月25日号)