「日本人は遺伝子レベルから見ても、不安感を抱きやすく慎重な国民性です。もともと日本人はケチ気質の傾向を持ったケチ民族なんです」
そう話すのは、認知科学とマーケティングの専門家として多くの企業の顧問をしている心理学者の匠英一先生。我々日本人は、世界有数の「ケチ民族」だという。多少のケチは日本人的に普通だが、気づかぬうちに度を超した「危険なケチ」や「ドケチ」になっていることも。これは「幸福を感じられない」という危険な領域。
「楽観的な気持ちになる効果やリラックス効果がある神経伝達物質を、セロトニンといいます。セロトニンを伝達させる遺伝子は2種類ありますが、日本人は運ぶ率が悪いほうの遺伝子、つまり不安を感じやすい遺伝子を持っている確率が80%にも及びます。他国と比較すると、アメリカ人が45%、南アフリカ人が28%なので、世界的に見ても日本人は不安性の人が多い、不安がケチを作り出すんですよ」(匠先生・以下同)
将来の不安から、何かに頼りたくなる。目に見えて、価値があり、いちばんわかりやすいものはお金だ。
「将来を見据えて、何か行動するときには当然リスクも伴うわけですが、不安感が強い人はお金に執着します。安心感を形として得たい。お金を貯めることが唯一の喜びになっていくんです。そのお金への執着が行動習慣になり、ケチな性格になってしまう」
人からケチだと思われたくないし、ケチな人にもなりたくない!そこで匠先生に「ケチ度」チェックリストを作ってもらった。「ケチ度」チェックリストで「危険なケチ」「ドケチ」の人は今すぐ性格改善を!
【あなたのケチ度チェック】
・どちらかといえば、人付き合いが嫌い。
・占いを信じる。
・物事は白黒ハッキリさせたい。
・お弁当の好きなものは最後に食べる。
・考え事があると、夜眠れない。
・怒りっぽい。
・ブランドものをたくさん持っている。
・通帳の金額を確認するのが好き。
・人にプレゼントやお土産を買うことが嫌い。
・「やらなかったこと」より「やったこと」を後悔する。
【結果】
・1〜2個……ケチではありません。
・3〜4個……日本人に多い「標準的なケチ」。
・5〜7個……結構周りは引いてます「危険なケチ」
・8〜10個……周りにも嫌われている「ドケチ」