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(写真:アフロ)

 

5月7日に決選投票が行われたフランス大統領選。極右「国民戦線」のマリーヌ・ル・ペン(48)と一騎打ちで争い、勝利した中道派のエマニュエル・マクロン(39)。

 

マクロンはフランス国立行政学院卒業後に財務省に入省、投資銀行に転職し、企業買収などを手掛けたエリートで、地元紙がつけた名は「金融のモーツァルト」。36歳の若さで経済・金融大臣に就任し、ついには自ら政治団体「Enmarche!(前進!)」を設立した。

 

「当然のようにメディアの注目を浴びましたが、彼を一段と有名にしたのは、いつも寄り添い支えている24歳年上のブリジット夫人(64)の存在です」(在仏ジャーナリスト)

 

マクロンが16歳のとき、2人は生徒と教師という関係だった。彼はフランス北部の町アミアンにあるカトリック系の高校に進学し演劇部に入部、そこで顧問をしていたのがブリジットさんだったという。

 

「マクロンは学校ではつねに成績トップ、ずば抜けた知性を持っていました。そして毎週金曜日の夜に、2人で演劇の台本作りをしているうちに、惹かれあったといいます。その演劇を無事に終え、幕が下りたと同時に、舞台でお互いの頬にキスをしたという話も……。しかし、ブリジットさんには当時、夫がいたんです。彼女の長女はなんと、マクロンと同級生でした」(前出・在仏ジャーナリスト)

 

マクロンの両親は、2人の恋仲に猛反対。彼の母親はブリジットさんに、「マクロンが18歳になるまで会ってはいけない」と命じたが、彼女は涙ながらに「それは約束できない」と語ったという。そしてマクロンは、アミアンから150キロ離れたパリの高校に転校することに。そのとき彼は、「必ず戻り、あなたと結婚する」と、ブリジットさんにプロポーズしたそうだ。

 

「それから13年、財務官僚になっていた29歳のマクロンは、前夫と離婚したブリジットさんとついに結婚。彼女は前夫との間に子どもが3人、さらに孫が7人おり、マクロンはすでに“おじいちゃん”ですが、夫婦は今も遊説やデートなどで、手をつなぐほどアツアツ。選挙戦でも、“美人弁護士”で知られる次女・ティファンヌさん(30)が、マクロン陣営を支えたことが、好感度アップにつながりました」(前出・在仏ジャーナリスト)

 

禁断の師弟愛に不倫略奪婚--。しかし、フランス国民はそれを受け入れているそう。

 

「彼の結婚はむしろ、“恋愛を成就させた理想の夫婦”だと、美談として語られているんです」(前出・在仏ジャーナリスト)

 

国際教養大学大学院客員教授で国際ジャーナリストの小西克哉さんもこう語る。

 

「オランド前大統領は女優との不倫疑惑が報じられましたし、ミッテラン元大統領に至っては隠し子がいて、愛人宅に帰っていたことは公然の事実でしたが、国民が注目するのはあくまで政治活動。プライベートとは切り離して考えるべき、というフランス人が多いんです」

 

くしくもアメリカのトランプ大統領(72)とメラニア夫人(47)も24歳差の“年の差婚”。これからは、ファーストレディの年齢にも注目!?

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