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「お金をためたいのはヤマヤマだけど、コツコツ努力するのは、ちょっと苦手」--そんな人におすすめなのが、株主優待がある会社への少額投資。“家計が助かる”優待が今、増えている。

 

「株主優待はじつは女性にこそ、おすすめなんです」

 

そう話すのは、お金の相談パートナーを探せる女性向けの「FP Cafe」を運営するファイナンシャルプランナーの高山一恵さん。自身も優待歴10年と、その恩恵にあずかっているのだとか。

 

「株主優待に目覚めたきっかけは、息子がプラレール好きだったことで、買ってみた『タカラトミー』。優待で商品が最大40%オフになるし、店舗では売っていないオリジナル商品がもらえるんです。子育てにはお金もかかりますが、優待券をうまく利用すれば、かなり節約できます」(高山さん・以下同)

 

株主優待のある会社の株(以下・優待株)選びには、女性目線がとても有効。ミーハーな人ほど、お得な優待株をゲットしやすいそう。

 

「買い物中に、『新商品がヒットしているな』『客足が伸びているな』『このスイーツのお店、いつもすごい行列だな』と気づいたら、しめたもの。その“主婦感覚”が、株価の上がりそうな会社を探しあてるきっかけになるんです。『女性自身』をはじめ女性誌も、株式に関するニュースの宝庫! 女優さんが着用したことで有名になったブランドを経営する会社の株価が、数カ月で10倍とか20倍になることもあるんですよ」

 

冷凍チャーハンの大ヒットで「ニチレイ」の株価が急上昇したり、人気女優がバッグを持っていたことで「サマンサタバサ」の株価が1カ月で10倍にハネ上がったことも。

 

「今までで成功した優待株のひとつに『ポーラ・オルビスホールディングス』があります。デパートやドラッグストアなどでよく見かける人気化粧品に『ポーラ』が展開しているものが多かったり、店舗自体も増えている感じがしたので、注目していたんです。買ってみたら、やはり業績がぐんぐん伸びて、100万円以上儲けられました!」

 

ただ、儲けばかりを狙っていると、リスクも高くなる。株価は上がることがあれば、当然、下がることもあることを心得て、“お得な優待”を基準に選ぼう。さらに“好きな会社”の優待株を持つことは楽しみにもなる。現在、10銘柄を保有している高山さんも--。

 

「『サンリオ』の株価が、買ったときの半分くらいになっちゃって……。でも売らないで、ずっと持っているのは、大好きなキティちゃんのオリジナル商品が優待でもらえるから。その特典だけで、株価下落のショックなんて帳消しです(笑)。配当も出ているし、持っていれば、またいつかは上がるかなと、のんびりとした気持ちで構えています」

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