イ・ヨンエ(37)の主演ドラマ『チャングムの誓い』以降、グルメブームに沸く韓国。今月9日に幕を下ろすSBSドラマ『食客』も、平均視聴率20%以上をマークするなど、韓国人の“食”への関心は高まる一方だ。しかし――。
「最近の若者は、奇抜なレシピの“B級グルメ”を好む傾向があります。韓国でも人気の日本映画『恋愛寫眞』で、主演の広末涼子さん(28)が食べていた“マヨネーズ・ラーメン”が話題となり、ブームに火がついたようですね」
と話すのは、韓国在住ライターの池田雅美さん。
そこで今回の「韓ナビ!」は、食通の韓流STAR7人が愛する“仰天創作料理”の数々を、オリジナル・レシピとともにご紹介!
まずは、冒頭で触れたドラマ『食客』で料理人を好演するキム・レウォン(27)。
「一人暮らしの長いレウォンは、自分でキムチを漬けてしまうほど料理が得意なんです。
撮影現場では、共演者やスタッフのために料理の腕をふるうことも多く、なかでも夜食に作ってくれた“緑茶ラーメン”は大好評でしたね」(韓国のドラマ関係者)
作り方は実にシンプルで、用意するのは袋入りの即席ラーメンと粉末の緑茶だけ。沸騰したお湯の代わりに緑茶で麺を茹でるのがポイントだ。
「ここ数年、韓国では健康志向が高まり、緑茶がブームになっています。粉末緑茶は抹茶に近い風味で、料理の隠し味に使われることもしばしば。疲れた胃に優しい緑茶ラーメンは、レウォンの料理センスが光る一品といえるでしょう」(前出・ドラマ関係者)
このように、ちょっとしたアレンジを加えた即席ラーメン料理は、韓国B級グルメの定番として堂々の存在感。
「前述の“マヨネーズ・ラーメン”は、茹でた即席ラーメンをマヨネーズと和えて食べる“ミスマッチ料理”として人気です。ほかにも、即席ラーメンを使った大衆グルメとして“プデチゲ”などがあります」(前出・池田さん)
漢字で「部隊鍋」と表記される“プデチゲ”は、ハムやスパム、野菜、そして即席ラーメンをコチュジャンベースのスープで煮込んだ韓国の下町風鍋料理。それを西洋風にアレンジした“ジョンソンタン”が大好物というのがイ・ビョンホン(38)だ。
「“プデチゲ”にバターとチーズをたっぷり入れるのが “ジョンソンタン”の特徴です。スープにシチューのようなコクが出て、麺を絡めて食べると絶妙な味わいになります。
具材には、お好みで餅や魚肉ソーセージなど、何を入れてもOK。作り手の個性が楽しめる、韓国の“キング・オブ・ジャンクフード”といえるでしょう」(池田さん)
韓国のジャンクフードといえば、韓国餅をコチュジャンと水飴で甘辛く煮詰めた“トッポッキ”も有名。レウォンの『食客』と激しい視聴率争いを演じたMBCドラマ『エデンの東』のソン・スンホン(31)もファンの一人という。
「トッポッキは屋台フードの定番なのですが、スンホンは自宅で手作りしているようです。味の秘訣は、『甘さと辛さの絶妙な加減』なんだとか。味に深みを出すには、即席ラーメンの粉末を入れるとよいそうです」(ドラマ関係者)
和食に比べ、辛めの味付けが多い韓国料理。辛味噌のコチュジャンや唐辛子は欠かせないが、東方神起のジェジュン(22)は、芸能界屈指の“辛党”として知られている。
メンバーのなかで唯一、料理が得意という彼のお気に入りは、“超激辛キムチ・チゲ”。
「ふだん、我々が食べるキムチ・チゲも相当辛いのですが、ジェジュンは青唐辛子を30個も入れて食べるんです」(韓国のスポーツ紙記者)
ジェジュンが好んで食べるのは“青陽コチュ”と呼ばれる韓国でもっとも辛い青唐辛子。辛党の韓国人はこれを鍋やラーメンに入れて食べるが、
「普通は多くても3つがやっとです。世界一辛い“ジョロキア”の実を涼しい顔で食べる彼特製のキムチ・チゲは、もはやこの世の食べ物ではありません(笑)」(前出の記者)
唐辛子の“カプサイシン効果”で汗をかいたあとは、冷たいメニューでクールダウン。
厳しい残暑を乗り切る、ソン・ヘギョ(26)の“冷やしぶっかけご飯”をご紹介しよう。
「KBSの『彼らが住む世界』で4年ぶりにドラマ復帰するヘギョは、暑い夏場のロケ時に“カクテキ冷茶漬け”を好んで食べていたそうです」(前出・スポーツ紙記者)
熱々のご飯にカクテキをのせ、薄めの麦茶、もしくは冷水を注いで食べるシンプルなもの。トップ女優がそれを豪快にかき込む姿は実に庶民的で、ピリピリした撮影現場の緊張を和らげたようだ。
「ゆっくりと食事時間の取れないドラマの撮影現場では、こうした食べ方をする韓流STARも意外と多いですよ。
最近では、ご飯にバターとマヨネーズを入れて、醤油と一緒に混ぜる“醤油バターマヨネーズ・ビビンバ”や、即席ラーメンのスープにご飯とキムチ、溶き卵を入れて煮込む“ラーメン粥”などが人気です」(前出・ドラマ関係者)
栄養補給と体力の維持、そして美容の面から考案された“B級グルメ”もあるそうだ。
「イ・ジュンギ(26)が、炒った黒豆を常に持ち歩いているのは有名。オリジナルの黒豆レシピも数多く、デザートには無糖ヨーグルトに黒豆を入れて食べるのがお気に入りです」(前出・スポーツ紙記者)
また、手軽に空腹感を満たし、ダイエット食としても人気なのが、“ヌルンジ”と呼ばれる“おこげ菓子”だ。
「MBCドラマ『コーヒープリンス1号店』のコン・ユ(29)は、ヌルンジが大好物。撮影の合間、おやつ代わりに食べていましたが、砂糖をまぶしたり、ケチャップをつけたり、キムチをのせて食べたり、いろいろなバリエーションを研究していましたね(笑)」(前出・ドラマ関係者)
韓流STARは“食”への好奇心も旺盛のようだ。