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韓国俳優のヨ・ジング(19)が10月23日(日)、東京・品川インターシティホールにて、約2年ぶりとなる来日ファンミーティングを開催。チャン・グンソクとの共演で話題を呼んだ時代劇『テバク』の挿入歌『同じ願い』を歌いながら登場すると、魅力的な低音ボイスで観客を魅了。すっかり大人になった姿に、子役時代から知るファンも感嘆の声をあげた。「ファンのみなさんと同じ気持ちでコミュニケーションを図れたらいいなあ、と。そういう願いを込めて歌いました」とジング。この日のために準備してきた日本語やギターの弾き語りなどを披露し、ファンとの交流を深めた。

 

「今回は成人になって初めてみなさんとこのような場を設けたわけです。なので、とても緊張しました。僕が初めて17歳のときに日本でファンミーティングをしたときの思い出も思い浮かべましたし、とっても、とっても、とっても、とっても、とっても、なんか新鮮な感じがしました(笑)」

 

『同じ願い』を歌い終えると、そう心境を吐露したジング。「いちばん新しいドラマだから、みなさんに聴いてもらいたかったです」と日本語で答え、会場から拍手がわき起こる。「今日は、ファンのみなさんと同じ気持ちでコミュニケーションを取りたいなあ、と。そういった願いを込めて歌いました」。

 

現在撮影中の新作映画『代立軍』(2017年韓国公開予定)の話題におよぶと、ジングが演じる光海(クァンヘ)の魅力について語られた。これまで数多くのドラマでいろいろな俳優が演じてきたキャラクターだが、自身が演じるクァンヘは、少年時代特有の魅力を感じられると自信をのぞかせた。

 

「18歳から19歳、その年齢の特徴と言いますか、時には大人のようにも見えるし、時には子供のような姿も見せてくれるし、新たなクァンヘを見せられると思います。このキャラクターを演じるために、たくさんの準備をしました」

 

今回のイベントのタイトルは、“Happy Magic Hour”。MCの古家正亨さんが「今日はたくさん手品を教えてくださるということでしょうか?」と冗談交じりにコメントを求めると、「日が沈む、昼から夜に変わる、そのとき、空が金色に染まる短い時間が、今、僕自身が少年から青年に成長する姿と似ているんじゃないかと思って」と真面目に答えるジング。日が暮れていく一瞬の輝き=Magic Hourは、彼が少年から青年へと移り変わるときの輝きと合致し、その瞬間をファンのみなさんと一緒に過ごしたいという思いが込められたという。

 

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「生活記録簿コーナー」では、日本語で書かれた直筆のプロフィールシートを披露。趣味は映画、音楽鑑賞。最近、昔の作品を観ていると言うジングは、日本の故黒沢明監督の『羅生門』『乱』などのタイトルをすらすらと挙げる場面も。また、特技は乗馬、料理。「料理は家で作ります。料理の資質があるようなんですよ」と自信たっぷりに語ったものの、得意料理は「ラーメン」と答え、会場の笑いを誘う。性格は「外では活発、家では干物男」。干物男の実態は、「先ほども申し上げたように黒沢明さんやヒッチコックさんとかの映画をふぁ?んと動かず見ている」とのこと。さらに、座右の銘の欄には、「春は誰にでもやってくるが、人生の春は努力したものにだけやってくる」という言葉が記され、古家が「誰の言葉ですか?」と聞くと、「僕が作りました」とジング。これには、古家も思わず「座右の銘を作った? 本当は何歳なんですか?」とビックリ。

 

続く学習記録の項目は、国語、音楽、道徳、体育、それぞれのお題にジングが挑戦し、その出来を先生役の古家が評価するといったコーナー。なかでも、特にファンを喜ばせたのは音楽の課題で披露した即興のアカペラだった。パク・ヒョシン「Beautiful Tomorrow」とスキマスイッチの『奏(かなで)』を2曲披露。あまりのジングの美声と歌のうまさに客席から歓声が上がり、大きな拍手が沸き起こった。評価も「すごくよくできました」。

 

抽選で選ばれたファンとのゲーム対決では、等身大の無邪気な一面ものぞかせつつ、階段を降りるファンをエスコートするなどの紳士的な振る舞いで観客を魅了する。ゲームの結果は、みごとに全敗。その勝負運の無さがかえってファンを喜ばせた。ジング自身もこの時間を楽しくて仕方がないといった様子で、太陽のような笑顔はますます輝きを増していく。

 

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ライブコーナーは、アコースティックギターによる弾き語りで山崎まさよしの『セロリ』を披露。練習の成果がぞんぶんに発揮できなかったのか、「難しいですね」とのコメントもあったが、その一生懸命な姿にファンは胸を打たれる。イベントの感想を語る場面では、ファンへの感謝の意を伝えた。

 

「今日は本当にいろいろな意味で私にとって貴重で、忘れることができない、そんな1日をみなさんが与えてくださいました。本当に僕はすごくラッキーだなって思います。みなさんが僕を見つけて、声援や愛情を送ってくださる。そういったたくさんのパワーを与えてくださるみなさんに心より感謝申し上げます」

 

終盤に披露された嵐の『Love so sweet』では、ジング自ら「立って」と観客を煽り、最高の盛り上がりを見せた。「ありがとうございます! 愛してる!」

 

アンコールでは、「ファンのみなさんへ」と日本語による手紙の朗読が行われた。

 

「20歳になったし、どうすればみなさんにカッコいい姿をお見せできるかを考えながら準備をしていました。でも、いざこうしてみなさんと一緒にいると、カッコいい姿よりも成長した姿を見せたという思いと、これからもずっと記憶に残る、みなさんと僕だけの大切な時間になればいいなあという思いが生まれました。僕にとってみなさんと一緒に過ごした大切な時間は、次に会うときまでのエネルギーを充電するような大きな力になります。本当に、本当に、本当にありがとうございます!」

 

最後は、藤井フミヤの『TRUE LOVE』を再び、アコースティックギターでしっとりと聴かせ、感動的なフィナーレを飾った、と思いきや、最後の最後でギターの音を外してしまい、会場は笑いの渦に。「今日は新しい経験をすることができて、一晩中眠れない」と悔しそうなジングだったが、そんな部分も彼の最大の魅力だ。あたたかい拍手が贈られるなか、輝く笑顔で会場を後にした。

 

幼いころから演技力に定評があるジング。大人の俳優として初めて臨んだファンミーティングでは、ふだん作品を通して見せてくれる俳優としての魅力だけでなく、人間的にも素敵な青年に成長した姿を見せてくれた。来年公開予定の映画『代立軍』をはじめ、これからの活躍に期待が高まります!

 

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