早捌(さば)き対決の決勝で、キハダマグロを軽快にさばく仲買人=6月17日、沖縄県那覇市の「泊いゆまち」 画像を見る

 

「第13回泊いゆまち父の日お魚フェア 本まぐろ祭り」(主催・沖縄鮮魚卸流通協同組合)が17日、沖縄県那覇市港町の魚直売所「泊いゆまち」で開かれた。

 

日頃から多くの魚を扱う仲買人による「早捌(さば)き対決」が行われ、坂下水産で働くベトナム出身のカオさんが2連覇を果たした。カオさんは約40キロのキハダマグロを59秒でさばいた。

 

台風6号の影響で中止を余儀なくされた前日から一転、強い日差しが照りつける中、会場は多くの家族連れでにぎわった。

 

「早捌き対決」には仲買人15人が出場。魚をさばくスピードや丁寧さを競った。予選と準決勝を勝ち抜き、決勝に進んだのはカネヤマ水産の當山清伸さん、インドネシア出身で三高水産のティアンさん、前回王者のカオさんの3人。スタートの合図で一斉にマグロに包丁を入れ、慣れた手つきで約40キロのキハダマグロを軽快にさばくと、来場者や仲買人の同僚らが声援を送った。

 

2連覇したカオさんは「一生懸命やって、うまくできた」と笑顔。同僚によるとカオさんは働き始めて約2年半。持ち前の真面目さで毎日、数十本の魚をさばいているという。

 

さばいたマグロは競り形式で即売。競り落とした那覇市の下里博次さん(70)は「楽しかったですね。父の日で息子や孫と会うので、一緒に刺し身にして食べたい」と話した。
【琉球新報電子版】

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