17日午後5時38分ごろ、沖縄県の那覇空港に着陸後、滑走していた航空自衛隊那覇基地所属・E2C早期警戒機がタイヤをパンクさせて動けなくなり、滑走路が閉鎖された。那覇空港事務所によると午後8時現在、民間機計46便に欠航や目的地変更などの影響が出た。本紙まとめでは、17日は遅延便も含め少なくとも5千人の乗客に影響が出た。滑走路北側で自走困難となった機体はけん引され、空港は1時間41分後の午後7時19分に運用を再開した。
那覇基地によると、パンクしたのは機体の前脚と左主脚部分。乗員5人にけがはない。走行前の機体点検では、異常はみられなかったという。機体は那覇基地の警戒航空隊第603飛行隊所属で、通常の訓練から戻るところだった。
機体はパンクした車輪の下に台車を設置され、基地内の整備格納庫までけん引された。那覇基地が原因を調べている。那覇基地に到着予定だった空自のプロペラ機YS11の2機が、米軍嘉手納基地に目的地を変更し一時とどまった。
空港事務所によると、滑走路にはタイヤのゴム片が散乱したが、全て回収された。9便が欠航し、11便が新石垣空港や宮古空港、嘉手納基地などに目的地を変更。5便が出発地に引き返した。21便で最大3時間14分の遅延が発生した。影響は今後もあるとみられる。
那覇基地の稲月秀正司令は「滑走路を閉鎖したことにより、多くの方々にご迷惑をお掛けしました。原因を調査し、再発防止に万全を期して参ります」とのコメントを発表した。
那覇空港では6月14日にも自衛隊F15戦闘機が管制官の指示に反し、滑走路手前の停止位置を超えて進入し、民間機の着陸が取り消されるトラブルがあった。
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