クラフトビールの工場直送店であるタップルームをオープンした浮島ブルーイングの(左から)宮里幸多さん、飯塚慎太郎さん、由利充翠さん=13日、那覇市牧志 画像を見る

 

沖縄県那覇市でクラフトビールを醸造する浮島ブルーイングの直送店「浮島ブルーイングタップルーム」が14日、市牧志の水上店舗2階にオープンした。“マチグヮー発”のクラフトビールと県産の素材を生かした世界の料理が楽しめる。マチグヮーの新たな名所として人気を集めそうだ。

 

手掛けるのは、まちづくりのコンサルティングをするAPOLLOBREW(由利充翠社長)。2017年からビール事業を本格始動させ、神奈川県の醸造所で研修し、12月に醸造免許を取得。今年4月に操業を開始した。店舗への出荷は既に始めている。

 

店舗で販売するビールは、キレがよく爽やかな浮島ゴールデンエール、フルーティーな香りが特徴の浮島ヴァイツェン、麦芽の風味が香ばしい浮島IPAの3種類が定番。他はその日ごとに種類が変わり、1日最大8種類を提供できる。

 

“ビールのお供”となる料理は「沖縄と世界の港町」をテーマに、主に県産の素材で世界各地の料理を提供する。内容は時期ごとに変わるが、現在はポルトガルの郷土料理や南米料理を味わえる。

 

タップルームは、ガーブ川の上に建つ水上店舗にある。元々美容学校が入っていた築55年の建物をオリジナルでリフォームした。家具や機材などはほとんどスタッフの手作り。「沖縄の経済を回したい」との思いもあり、県内の作家や素材にもこだわった。ワークショップや展示会などができるスペースもある。

 

由利社長は「那覇のまち全体を“醸して”盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

 

宮里幸多工場長は「醸造量が少量だからこそ、いろんな種類を楽しめる。この土地に根差した僕らが造って、僕らが観光客や地元客など多種多様な人たちに提供できることも強みだ」と話し、PRした。

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: