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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(27)。『ポップな心霊論』は、彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【居酒屋の地下から怖すぎる気配を感じました】

 

前回、僕がピザの配達をしに行く“嫌な感じがする場所”の話をしましたが、ほかにもこんな体験をしたことがあります。

 

芸人仲間と居酒屋へ飲みに行ったときのこと。トイレに立った先輩が、青ざめた顔で戻ってきて「トイレがめちゃくちゃ怖い」と言うんです。しかも、その後続けてトイレに行った人たちも、みんな口を揃えて「トイレが怖い!」と。

 

するとやっぱり、僕に白羽の矢が立つわけで。「霊視して来い!」って話になりました。実際に行ってみると、たしかに怖い雰囲気はあるんです。薄暗いうえに汚いし。ただそれは、霊的なものではありませんでした。

 

それより僕が怖かったのは、トイレの前にあった階段のほう。地下へと続いてたんですけど、そこに近寄っちゃいけない“何か”がいるような気がして。本能的に「ヤバい!」と訴えかけてくるような、ものすごく嫌な感じがしたんです。たぶん、クマとかトラの巣穴ってあんな雰囲気なんじゃないかな。

 

その後しばらくしてから、そのお店の地下で人がなくなったという話を聞きました。やっぱり、嫌な感じがする場所には近寄らないのが得策です……。

 

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