「新宮さまのご誕生は4時15分。産声? 体がお小さかったから、あまり大きな声ではなかったね」
皇太子さま誕生の瞬間についてこう語っていたのは、宮内庁産婦人科医長・目崎鑛太博士(故人)。美智子さまが皇太子さまと秋篠宮さま、清子さんを出産されたとき、立ち会った医師だ。
1958年12月の創刊以来、『女性自身』は皇室ご一家の素顔を追い続けてきた。
それから60年。19年5月の即位も目前となっているが、本誌は新天皇となられる皇太子さまが産声を上げた瞬間の証言も入手していたのだ(77年3月10・17号「妃殿下『おめでた』のお医者さん36年間の回想」)。
目崎博士は、美智子さまのご懐妊の検査から携わっていたという。
「ボクが妃殿下のご懐妊の検査をしたのは(昭和)34年の7月13日だった。フリードマン反応といってね、尿をうさぎの静脈に注射し、そのうさぎの卵巣が出血するかどうかで妊娠を判断する方法なんだ。翌14日、塚原伊勢松先生(元宮内庁病院長・故人)に『ご妊娠に間違いありません』と報告した」
ご出産は翌年の2月23日。
「妃殿下のご入院は午前1時48分。それからが長かった。初産だから時間がかかるだろう……」
そして午後4時15分、皇太子さまが誕生される。2540グラムの、小さなお体だった。
「新宮さまもお元気で、どこも異常なし――分娩室に戻ってきた先生方から聞かされたとき、ああ、と思わず声が出そうになったのを覚えている。その夜8時半ごろ、東宮さま(現在の天皇陛下)を囲んでシャンペンで乾杯した。病院の応接間で。『おめでとうございます』ボクらがお祝い申し上げると、『ありがとうございました』……東宮さまは、ほんとうにうれしそうだった」
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