「映画『ウォーターボーイズ』共演者の突然の死を知って、妻夫木さんは絶句したそうです。涙を流しながら『すぐまた会えると思っていたのに……』と悔しがっていたと聞いています」(映画関係者)
妻夫木聡(38)の親友・前田紘孝さん(享年38)が1月上旬に亡くなっていた。シンクロナイズドスイミングに励む男子高校生たちの青春を描き、妻夫木主演で大ヒットした映画『ウォーターボーイズ』(01年)。共演者の1人・前田さんは10年に製作会社を設立。映画プロデューサーとして活躍していた。
「キネマ旬報ベストテンの1位に輝いた『そこのみにて光輝く』(14年)をプロデュースするなど、評価の高い作品を数多く手掛けていました。公開されたばかりの三上博史さん主演映画『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』も彼のプロデュース作です。映画を心から愛する情熱的な方で、吉岡里帆さんや趣里さんなどの若手女優をブレーク前からキャスティングする目利きとしても知られていました。撮影現場にお子さんを連れてくる子煩悩な一面もあったのですが……」と、言いよどむ前田さんの知人。
「この正月、前田さんの奥さんが“突然連絡がつかなくなった”と、捜索願を出していたんです。6日に前田さんの事務所のスタッフが亡くなっているのを発見したようです。心筋梗塞による突然死だったと聞いていますーー」
妻夫木は16年11月、東京国際映画祭で『ウォーターボーイズ』を「俳優の転機となった作品」と述べ、笑顔でこう振り返っていた。
「映画は監督はじめキャストやスタッフが一丸となって、ひとつの気持ちで作るからこそいいものができるんだと感じ、それから映画にほれて今までやってきました」
当時の共演メンバーとは十数年たった今も交流が続き、定期的に会っているという。
「16年8月に妻夫木さんがマイコさんと結婚した際“結婚祝いの会”を共演した俳優陣や当時のスタッフも交えて開いています。玉木宏さん、杉浦太陽さんらが駆けつけ、杉浦さんは『初代ウォーターボーイズの絆は不滅だ!』と和やかな宴の様子をブログに綴っていました。当時の共演者は半分以上、すでに芸能界を引退して別業種に転職していますが、お互い刺激し合っていい関係が続いているようです」(前出・映画関係者)
妻夫木は生前の前田さんと、ある“約束”をしていたという。
「昨年、前田さんと食事した際、2人で『40歳になった当時のメンバーで“オヤジになったウォーターボーイズ”をやりたいね』と盛り上がったそうです。それだけに妻夫木さんは“約束”が実現できなくなったことがとても心残りでショックが大きいそうなんです……」(前出・映画関係者)
青春を共に駆け抜けた“盟友の死”。妻夫木の悲しみは深い――。