「音楽活動に関してはまだまだ、もっと頑張らなきゃ! という思いのほうが強いけれど、やる気満々ですよ(笑)」
3年ぶりとなるニューアルバム『History In The Making』を1月30日にリリース。2月には初のアジアツアーを開催するDEAN FUJIOKA(38)。俳優活動と並行し、年々活躍の場を広げているライブ活動は、いまの自分にとって、最大のエネルギー源だと語る。
「自分の作った曲を聴いてくださる人がいて、ライブ会場で一緒に歌ってくださるお客さんを目の当たりにできる。これほどの手応えを感じられる瞬間はありません。ライブで得たものを、音楽をやり続けていく力に変えています」
アルバムには、前作『Cycle』以降にリリースされた全楽曲が収録され、この2年半の音楽活動のすべてが凝縮されている。
「曲順はあえて作った順番にしました。理由は、1曲目の『History Maker』を機に日本をベースに楽曲制作を行うようになって、それが大きなターニングポイントになったこと。そして新たな環境のなかで学んだことが音楽に色濃く表れたからです。作った順番に聴いていただくことで、変化の過程をドキュメンタリーのように感じていただけるし、僕の日記のようなものをみなさんとシェアできたらいいな、と思っています」
ツアーは国内初の都市を含め、香港、台湾、と芸能活動をスタートさせた思い出の地でも行われる。
「『お帰り』って言ってくれる人がいるのはとてもありがたいことです。プライスレスと言うのかな、お金を積んでもなかなか買えるものではない(笑)。日本を含めアジア全域が縦軸で自分のルーツであり、アイデンティティーでもあるということは昨年改めて感じさせられました。歌の言語も日本語、中国語、英語、とさまざまですし、音を通して世界一周をしているような気分になってもらえる、そんなライブにしたいと思います」