第5回沖縄書店大賞の(前列左から)ヨシタケシンスケさん、真藤順丈さん、藤井誠二さん。後列は左から来賓の玉城デニー知事、準大賞のオーガニックゆうきさん、中村万季子さん、JCC出版部・幸地均さん、いさお名ゴ支部さん=4日、那覇市牧志のJR九州ホテル・ブラッサム那覇 画像を見る

 

沖縄県内の書店員が最も読んでほしい1冊を選ぶ「第5回沖縄書店大賞」の発表会・授賞式が4日、那覇市のホテルで開かれ、3部門の大賞、準大賞が発表された。大賞は沖縄部門で藤井誠二さんの「沖縄アンダーグラウンド」、小説部門で真藤順丈さんの直木賞受賞作「宝島」、絵本部門でヨシタケシンスケさんの「おしっこちょっぴりもれたろう」がそれぞれ受賞した。2018年に刊行された本を対象に県内20書店の138人が投票した。

 

かつての歓楽街「真栄原新町」を取材した藤井さんは「タブーと言われてきたことをノンフィクションで書いた。どう沖縄の方に読まれるのか非常に心配だった」と明かした。

 

真藤さんは「芸能面で人々の支えになってきた英雄を入れたかったが入れられなかった。『宝島』では返還までを書いたが、返還後の沖縄を視野に取材していけば書けるかもしれない」と再び沖縄を舞台にした小説の展望も語った。

 

ヨシタケさんは息子がモデルになっていることを紹介し「(幅広い年代の)皆さんに楽しんでもらえたら」と呼び掛けた。

 

準大賞は沖縄部門でJCC出版部の「絵で解る琉球王国2」、小説部門で浦添市出身の作家オーガニックゆうきさんの「入れ子の水は月に轢かれ」、絵本部門でいさお名ゴ支部の「ぼくもあったらいいなぁ」が受賞した。玉城デニー知事も出席し受賞者を祝った。

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