与那国島でのおじの葬式に参列するため、那覇空港に向かう途中で財布をなくした沖縄工業高校2年の崎元颯馬さん(17)が、航空券の代金6万円を貸してくれた男性を捜していた件で、10日に見つかった貸し主でイムス三芳総合病院(埼玉県)に勤める猪野屋博医師(68)と21日午後、那覇市松川の沖縄工業高校で再会を果たした。崎元さんは猪野屋さんに6万円を返し、手作りの文鎮をプレゼント。猪野屋さんは「もう無くさないでね」と言って新しい財布を送った。
崎元さんは「再会できてうれしい。直接お礼が言えてよかった。今回の経験を生かし将来は自分も困っている人に声をかけられるような人になりたい」と話した。
猪野屋さんは「批判などが多い世の中で、崎元さんの行動はお互いの尊厳を大事にすることを表してくれた。改めて会ってもしっかりしている子だ。与那国島へも行ってみたい」と話した。【琉球新報電子版】
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