21日投開票の参院選に向けて、握手を交わす沖縄選挙区立候補予定の高良鉄美氏(右)と安里繁信氏=1日午後、那覇市泉崎の琉球新報社 画像を見る

 

7月4日公示、21日投開票の参院選に向け、琉球新報は1日、沖縄選挙区で立候補を予定するいずれも新人で、琉球大名誉教授の高良鉄美氏(65)=無所属=とシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=自民公認、公明、維新推薦=の2氏を招いた座談会を那覇市泉崎の琉球新報社で開いた。主要争点である米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について、高良氏は反対の立場を示した一方、安里氏は賛否を明確にせず、2氏の意見の相違が鮮明になった。

 

高良氏は「沖縄に基地が集中することは許されず、移設先を『辺野古唯一』とするのは問題だ。東アジアの緊張緩和の動きに逆行する」と述べ、新基地建設阻止を訴えた。

 

安里氏は「県民投票で民意は示されたが、埋め立て承認に法的瑕疵(かし)はないのも事実」とし、賛否を示さない理由について「それを問うこと自体が県民を分断する」と述べた。

 

2021年度末に期限が切れる沖縄振興特別措置法や次期沖縄振興計画の在り方のほか、子どもの貧困対策、消費増税などについても両氏の見解や政策の違いが明確になった。

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