海外からの観光客は引き続き好調な第一牧志公設市場の仮設市場=7月30日、那覇市松尾 画像を見る

 

那覇市の第一牧志公設市場の仮設市場が開場して1日で1カ月となった。市場の事業者によると、海外からの観光客は引き続き多く訪れているが、国内の観光客や地元客に関しては半分以下に減った店舗もあり、客層などによって明暗が分かれている。仮設市場の周知や周辺商店街と連携して客を回遊させることが課題となっている。

 

海外観光客のほとんどは鮮魚店などで食材を買い、食堂で料理してもらう「持ち上げ」を楽しむ。同市場組合の粟国智光組合長(44)は「明確な目的があり、事前にインターネットで情報収集するので、今も多く訪れるのではないか」とみる。

 

一方で国内の観光客や県内客の中には、市場が閉鎖されたと誤解している人や仮設市場の場所が分からない人もいるという。市はホームページなどを作りPRする予定だ。食堂「道頓堀」のマネジャー上原佐和美さん(64)は「市場への案内板を設置して」と求める。

 

特に客足が減っているのは旧市場時代に外小間(通りに面した外側の店舗)だった事業者だ。旧市場は周辺商店街とアーケードでつながり人の動線ができていたが、人通りの少ない現在地に移動したことが大きく影響している。健康食品などを扱うある店の客層はほとんどが県民で、店主(66)は「他の買い物をしながら寄ってくれた客が来なくなった。売り上げは以前の3分の1くらいだ」と顔を曇らせた。市場組合は人を呼び込もうと、市場敷地内に客が買った食材を自ら焼けるバーベキュー台の設置も検討している。

 

市場2階の暑さも問題となっている。客席で約30度、厨房(ちゅうぼう)で約50度にもなるという。市によると、厨房の換気のバランスがとれていない店舗があることなど、複数の原因が考えられる。市は8月中に換気改善の工事をさせるほか、屋根の断熱塗装を検討している。 (伊佐尚記)

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