ファーマーを引き連れ、踊りを披露し祖先を供養するウシュマイ(左)とンミー=13日、石垣市石垣 画像を見る

 

【石垣】旧盆入りウンケーの13日、沖縄県石垣市内各地で八重山の伝統行事「アンガマ」が行われた。グソー(あの世)からの使いとされるウシュマイ(翁(おきな))とンミー(媼(おうな))が、花がさをかぶったファーマー(子孫)を引き連れて集落の家庭や施設を訪れた。歌や踊りをささげて祖先を供養し、子孫繁栄を願った。

 

市石垣の識名安男さん(67)宅には、午後6時ごろにアンガマ一行が訪問した。アンガマを見ようと、親族のほか地域住民や観光客も詰め掛けた。ファーマーの踊りの合間にはウシュマイとンミーが甲高い声でスマムニ(八重山言葉)を交えた見物人との珍問答を繰り広げ、笑いを誘った。

 

「ネットサーフィンが趣味だが、グソーにはインターネットはあるか」との質問にンミーは、「インタヌヤー(西の家)とか近所をぐーぐる(ぐるぐる)回ってゆんたく(おしゃべり)するのがグソーのインターネットだ」と回答した。

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