ヘイトクライムが続発している米国で、またしても許しがたい事件が起こった。
今月7日、アーカンソー州東部のウィン市で、男子高校生4人が民家を訪ねて募金活動を行っていた。学校のサッカーチームの活動費を工面するためで、4人のうち1人はサッカーのユニフォームを着用していたという。
4人は、訪問した一軒の家で白人女性に突然銃を向けられ、発砲された。地元テレビ局WMCによると、警察が到着した時、少年たちは地面に伏せた状態で、その傍らに銃を構えた女性が立っていたという。
ジェリ・ケリー(46)という名のこの女性は加重暴行、逮捕及び監禁、未成年者の福祉を危険にさらした罪で起訴された。逮捕状が出たことによりケリーは12日に自首。1万ドルの保釈金で即日釈放された。
ケリーはアーカンソー刑務所管理官の妻で、そのためか逮捕時にマグショットは撮影されていない。保安官事務所のニコルズ氏は「彼女は他の容疑者と同様の処遇を受けています。何の優遇措置もされていません」とコメントしているが、地元からは疑問の声が上がっているようだ。
この地域に40年以上住むビル・ウィンクラーさんは「この時期に、高校生が寄付集めをするのは恒例行事だよ」と語る。この学区の教育長は戸別訪問による募金活動の中止を検討しているという。