2017年のNYファッションウィークに登場したシモーナ・アンドレジク(写真:Shutterstock/アフロ) 画像を見る

投資会社「CCキャピタル」の経営者で、大富豪として知られる中国人投資家チン・チュー(53)が、苦境に立たされている。

 

Page Sixによると、チューは先月18日、米ニューヨーク州ウェストチェスターに所有する邸宅に若い女性モデルグループを招いた。その中の一人、セルビア出身のモデル、シモーナ・アンドレジク(25)が、庭に設置してあったジップラインに乗った際、高速で木に激突。アンドレジクは15メートルの高さに設置してあった小さな台にしがみつき、2時間ほどその場で救助を待ち続けたという。

 

病院へ運ばれた彼女は、骨盤を骨折する重傷を負っていたほか、腕など数カ所を縫った。チュー氏は彼女を五つ星ホテルに泊まらせ、病院へはロールスロイスを使わせたという。しかし、肝心の金銭的補償としては、数千ドル程度の和解金を提示したのみで、「彼にとってはそんなの小銭じゃないか」と揶揄されている。

 

アンドレジクはカルヴァン・クラインやグッチ、ドルチェ&ガッバーナなどの高級メゾンのランウェイにも起用されてきたが、現在は車いす生活を余儀なくされており、復業できない可能性が高い。アンドレジクの代理人となった有名弁護士のサルヴァトーレ・ストラズッロは「シモーナはひどい重傷です。仕事をすることもできず、絶え間ない痛みに苦しんでいます。彼女は法の範囲内で公正に補償されるべきです」とコメント。今後、チュー氏に対し数億円規模の損害賠償請求を行う見込みだ。

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