検索サイト大手のグーグルマップで、宮古と八重山の交通機関の乗り換え情報を検索できるサービスが始まっている。現在地と目的地を入力することで、移動ルートとともに移動に要する時間、バスや船舶の乗り換え情報が表示される。外国客でも利用できる多言語対応となっており、実現を後押ししてきた県では観光客の利便性向上や公共交通の利用促進につながると期待している。
グーグルマップは目的地までのルートのほか、利用可能なバスや船舶の時刻表、停留所の情報などが検索できる。宮古・八重山エリアの17交通事業者が協力しており、竹富町由布島へ渡る水牛車の情報も組み込まれた。
台風時の運休などリアルタイムの情報を反映できるような改善も引き続き進めていくという。
サービスは県の「観光2次交通機能強化事業」の一環で整備された。グーグルマップの基になっている時刻表などの情報データは、インターネット上で自由にダウンロードできるようにする。県の担当者は「情報データはアプリケーション開発などさまざまな分野で活用できる」と語る。
グーグルマップで交通機関の情報を検索するサービスは本島内でも行われているが、対応していないエリアも多いという。宮古・八重山は全てのエリアで対応している。県は「沖縄の全域でバス、モノレール、船舶などの乗り換え検索が可能になるように取り組みたい」と目標を掲げた。
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